2017年8月17日、韓国・ヘラルド経済は、韓国の観光業界の問題点を扱った「観光コリアの陰」と題するシリーズで、飲食店のメニューに記載された「間違いだらけの英語」について報じた。
観光で韓国を訪れた英国人男性(29)は先日、ソウル中心地の明洞(ミョンドン)にある中国料理店に出掛けた際、おかしなメニューを目撃した。大概は間違った英語表記でも推測で理解できたが、「abuse machine」という料理はいくら調べてもどんな食べ物なのか見当すらつかなかったという。
この「abuse machine(拷問する機械)」いう料理、正解は「油淋鶏(ユーリンチー)」だった。どうやら翻訳の過程で、油淋鶏の韓国での読み「ユリンキ」から「じゅうりん機」の意と解釈、それが「abuse machine」になってしまったようだ。
韓国文化観光体育部が提供している観光用語外国語用例辞典によると、油淋鶏は英語では「fried chicken in hot and sour soysauce」と表記しなければならない。
明洞のさまざまな飲食店を調べた結果、でたらめな英語でメニューを表記しているところが多数発見された。
店独自に翻訳したとみられる例がほとんどで、例えば「Tteok―bokki」と表記すべき「トッポッキ(餅の甘辛炒め)」が「Dokboki」と表記されていたり、また「炭火焼き肉」がなぜか「charcoal broiled」と単に「炭火で焼いた」という形容部分のみで表記されたケースも。
また「サンナクチ(タコの踊り食い)」の場合、「live octopus」が正しい表記であるにもかかわらず、「live long arm octopus」と表記する店もあったとのこと。
韓国政府が年間1600万人に達する外国人観光客のために外国語メニューの標準化事業に乗り出して1年になるが、「相変わらずでたらめな外国語が多い」という指摘は絶えないようだ。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「これって実話なの?」と信じられないといったコメントが寄せられたほか、「『ユッケ』は『six times』(韓国語で『6回』をユッケと読む)だしね」「『コムタン(牛肉を使ったスープ)』は『bear soup』(『コム』は熊の意)か」とでたらめメニューの紹介も盛り上がっている。
この他にも、飲食店に対し「やるならしっかりして」との批判の声や、「こういう問題は世界のどこにでもある。韓国に限ったことじゃない。笑ってやり過ごせばいいこと」と楽観視する声が上がる一方で、
「小学生の頃から英語の塾に通わせて、中・高時代は国語より英語の授業時間が多い、受験英語はかなり高レベルな問題を出して、就職には英語はもちろんのこと中国語や日本語も基本的なスペックとして求められるのに、これが韓国人の現実?」と皮肉を口にするユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)
http://www.recordchina.co.jp/b180754-s0-c30.html
写真は韓国の飲食店。