北朝鮮の弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練が19日、鳥取県琴浦町徳万地区で行われた。
北朝鮮は、米領グアム周辺への弾道ミサイル発射計画で中四国上空の通過を予告しており、住民ら約120人は真剣な表情で訓練に臨んだ。
訓練は国、県、同町が合同で行い、発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性があるとの想定。
午前10時頃、「ミサイル発射。頑丈な建物や地下に避難してください」と、全国瞬時警報システム(Jアラート)に連動した防災行政無線が流れると、住民らが屋内避難などを行った。
同地区のみどり保育園では、0〜4歳の園児14人が避難。サイレンの音など異常な雰囲気に泣き出す子が多く、保育士が懸命になだめていた。
地元のスーパー「トピア」では買い物客ら約30人が爆風を避けるため店舗中央に移動し、身をかがめた。
訓練に参加した同町の自営業の女性(49)は「北朝鮮は何をするか分からず怖い。こうした訓練を重ねたほうが良いと思う」と話した。
http://www.sankei.com/photo/story/news/170819/sty1708190017-n1.html
弾道ミサイル発射の防災行政無線を受け、園児を抱いて守る保育士ら=19日午前、鳥取県琴浦町(永田直也撮影)
弾道ミサイル発射の防災行政無線を受け、スーパーで身をかがめる人たち=19日午前、鳥取県琴浦町(坂下芳樹撮影)