政府や公的機関が公開しているデータを活用して、災害や食の安全などアジアが抱える課題を解決するサービスを考案し、その完成度などを競うコンテスト「アジアオープンデータハッカソン」が、19日、日本と韓国、台湾、タイで開催されました。
コンテストは、各会場をインターネット中継でつないで行われ、それぞれの国や地域で予選を勝ち抜いた20チームが発表しました。
このうち、日本のチームは、気象庁の降水予測データを地図アプリに組み込むことで、目的地までのルートの天候を細かく表示できるようにしたサービスや、国土交通省の河川水位情報を使って自分が住んでいる地域の川の状況が一目でわかるサービスなどを発表しました。
また、台湾のチームは、国や地域によって異なる野菜や果物の化学物質の残留基準をわかりやすく表示するサービスを発表したほか、タイのチームは、都市部の交通渋滞を緩和するため、人工知能を使って信号の切り替えのタイミングを最適化する手法を提案しました。
参加者の1人は「今後はアジアのどの地域でも使ってもらえるようなサービスにして、反応を見てみたい」と話していました。
それぞれの国や地域で選ばれた上位2チームは、来月、台湾で開かれるイベントで表彰されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170819/k10011105151000.html