米太平洋軍のハリス司令官が20日から22日にかけ、韓国を訪れると米韓関係筋が明らかにした。米軍は14日にダンフォード統合参謀本部議長が文在寅(ムンジェイン)韓国大統領と会談したばかり。
北朝鮮はグアム島周辺に包囲射撃をするかについて米側の動きを見守るとしており、反応が注目される。
ハリス司令官は宋永武(ソンヨンム)国防相や18日に就任したばかりの鄭景斗(チョンギョンドゥ)韓国軍合同参謀本部議長らと会談する。
21日から韓国各地で始まる定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」も視察するとみられるほか、釜山も視察する。
ハリス司令官は5月に訪日した際の講演で、北朝鮮情勢について「核弾頭を積んだミサイルを世界に飛ばすという成功に近づいている」と指摘した。
韓国側に、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD(サード))の早期の完全配備を改めて求めるとみられる。
また、来週後半にはロイス米下院外交委員長も訪韓する。ロイス氏は文大統領との会談を申し入れ、調整が続いている。
同氏は北朝鮮制裁強化法の成立や「テロ支援国家」への再指定に向けた動きを主導。南北対話路線を掲げる文政権に対し、改めて北朝鮮への厳しい対応を求めるとみられる。(ソウル=牧野愛博)
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