18日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻がおよそ1時間半にわたって日本の領海に侵入し、海上保安本部は再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、18日午前10時ごろ、尖閣諸島の魚釣島の沖合で中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
4隻はおよそ1時間半にわたって領海内を航行したあと11時半ごろまでにいずれも領海から出たということです。
4隻は正午現在、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行し、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは先月25日以来で、ことしに入って合わせて21日となります。
政府が官邸対策室を設置
政府は、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入したことから、18日午前10時前、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替えて、情報収集と警戒監視にあたっています。
外務省が中国公使に抗議
外務省の金杉アジア大洋州局長は東京にある中国大使館の公使に対し「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領海への侵入は日本の主権の侵害に当たり、全く受け入れられない」として抗議し、直ちに退去するよう求めました。
政府は去年、中国側が漁を解禁した8月上旬に中国海警局の船による領海侵入が相次いだことから、ことしも再び領海侵入が繰り返されるおそれがあるとして、海上保安庁の巡視船を増やすなど警戒を強化しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170818/k10011103301000.html