17日午前2時ごろ、ソウル市麻浦区上岩洞にある「朴正熙(パク・チョンヒ)大統領記念図書館」の館名が刻まれた岩に落書きがされているのを市民が見つけ、警察に通報した。朴正熙元大統領関連の施設では近年、落書きなどの被害が相次いでいる。
落書きは横3メートル、縦2.5メートルの岩の前面に赤いスプレーで書かれており、内容は判読困難だ。これに先立ち、8日に発見された落書きには赤いスプレーペイントで暴言が書かれていた。図書館側は11日から12日にかけ、落書きを消去したが、再び落書き被害に遭った。
ソウル麻浦署は「同じ色のスプレーを使用しており、犯行時間が似ている点からみて、同一犯である可能性がある。使用されたスプレーペイントの成分を分析している」と説明した。
ただ、現場を直接撮影する監視カメラがないため、捜査は困難に直面している。図書館側は「周辺にフェンスと監視カメラを設置することを検討中だ」と説明した。
朴正煕元大統領関連の記念施設が被害に遭うのは今回が初めてではない。2012年10月には同じ図書館の入り口の外壁に「憲法破壊犯」と書いた60代男性が逮捕された。
昨年11月には慶尚北道亀尾市上毛沙谷洞にある朴正煕元大統領の生家周辺の銅像と記念碑3カ所に赤いスプレーで「独裁者」と書いた大学生(19)が警察に自首した。
昨年12月にはソウル市永登浦区文来洞の公園で朴正煕元大統領の胸像に赤いスプレーで「撤去しろ」などと落書きし、ハンマーで鼻の部分を破壊したとして、S容疑者(32)が検挙された。
ユン・スジョン記者
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