文大統領は過去にも映画を通じて自身のメッセージを伝える方法をよく使ってきた。文大統領は同日も映画観賞後に「メディア」と「歴史問題再調査」という2つことを問い掛けた。
文大統領は同日、光州の実状を伝えたドイツ人ジャーナリストでこの映画に登場する故ユルゲン・ヒンツペーター氏の妻エーデルトゥラウト・ブラムシュテットさん(80)、出演者のソン・ガンホ、ユ・ヘジンらとこの作品を観賞した。
文大統領はブラムシュテットさんに「当時、光州以外の地域の人々は真実を全く知らず、その事実を報告した記者はすべて解雇されたり、処罰されたりした。ご主人のおかげで我々は真実を知ることができた」と語った。
そして、「多くの人々が光州に関して口をつぐんでいた。(私が参加した)釜山の民主化運動も実は光州の実状を伝えるためのものだった」「光州の全真相はまだ究明されていない。これは我々に残された課題だ。光州民主化運動は常に光州に閉じ込められていると思っていたが、今やっと国民の中へと広がっているように感じる」と述べた。
大統領府の高ミン廷(コ・ミンジョン)副報道官によると、文大統領はこの映画を見て涙を流したという。
文大統領は2012年の大統領選候補だった時、韓国映画『王になった男』を見て、「人間的な王の姿に盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を見た」と5分間以上も涙した。
同年の大統領選挙から1年間にわたり政治活動を中止した文大統領は、盧武鉉元大統領をモデルにした韓国映画『弁護人』を14年1月に観賞し、「李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権になって歴史が逆行し、民主主義が再び危機を迎えている」と政治活動再開を示唆した。
盧武鉉元大統領と自身が目指すものは同じだと支持者・有権者に伝える意図だと当時は受け止められた。
文大統領は野党政治家だった14年に大手スーパーや非正規労働者をテーマにした『明日へ』を見た。また、昨年12月には釜山で原発事故をテーマにした映画『パンドラ』を観賞した。 『パンドラ』は複数の専門家から「原発の危険性を実際より誇張・歪曲(わいきょく)した非科学的映画」と酷評された。
しかし、文大統領は当時、「この時期に我々釜山市民みんなが見てくれればと思う映画だ。涙がたくさんこぼれた。政府と大統領府が指令塔役を果たせない様子が、朴槿恵政権でもよく見た姿と同じだ」と言った。
文大統領はこの時、「新古里原発5号機・6号機の建設承認を取り消して追加建設を阻止し、今後は設計寿命が完了し次第、原発をすべて停止して脱核・脱原発国として歩むべきだ」とも発言、大統領就任後はそれを実行している。非正規雇用の正規雇用転換も大統領就任後に力を入れて推進している。
文大統領は映画界に支持関係者や人脈が多く、14年にはスパイ団えん罪事件をテーマにした舞台『傷の花 鬱陵島1974』に特別出演したこともある。
文大統領は左派・進歩系映画界で「旧時代的イデオロギー映画」という非難を浴びた『ノーザン・リミット・ライン 南北海戦』と『国際市場で逢いましょう』も見た。『ノーザン・リミット・ライン 南北海戦』観賞後は「盧武鉉政権時は北朝鮮から北方限界線(NLL)で攻撃を受けたことがない」と、保守系政権の安保政策を批判した。
文大統領の両親が経験した「興南撤収作戦」が登場する『国際市場で逢いましょう』については「親世代の生活が理解・共感できる良い映画だ」と評した。
鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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