北朝鮮の団体は10日、声明で、韓国へ昨年亡命した中国の北朝鮮レストランの元女性従業員12人を引き渡さない限り、南北離散家族再会事業は「あり得ない」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国が提案した再会事業のための赤十字会談を事実上拒否した形だ。
北朝鮮側は、ブローカーにだまされ韓国入りしたとして北朝鮮への送還を求めている平壌出身の女性、金蓮希氏の送還も求めた。
これに対して韓国統一省報道官は11日、12人と金氏は「自らの意思で韓国入りしており、北朝鮮へ送還する(法的)根拠はない」と主張。離散家族再会は別の問題で、北朝鮮が早期に無条件で応じることを求めると表明した。
声明を出した北朝鮮の団体は「強制拉致被害者救出非常対策委員会」。
韓国当局が元従業員12人を「強制結婚」させ韓国に定着したかのように見せかけ、引き渡しを拒否しようとしていると主張し、「許し難い挑発だ」と非難した。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/170811/wor1708110031-n1.html