旧民主党の生みの親である鳩山由紀夫元首相(70)が政策の軸なき野党共闘路線を突っ走る民進党に警鐘を鳴らした。
自身が政界にスカウトした蓮舫代表(49)の台湾籍と日本国籍の「二重国籍」問題を振り返りつつ、次期代表選への出馬を表明した前原誠司元外相(55)の政策にはエールを送る。
ただ、消費増税路線に舵をとった元首相の野田佳彦幹事長(60)に対しては恨み節が…。特別インタビュー2回目は古巣について大いに語った。
《鳩山氏が予言したかのように、特別インタビュー後の7月25日に野田氏が、同月27日には蓮舫氏が相次いで辞任を表明した。次期代表選は8月21日告示、9月1日投開票の日程で行われる》
−−蓮舫氏は「二重国籍」問題で代表就任当初から信頼されない状況が生まれてしまった
「力みすぎているんだよ。肩肘張りすぎているような気がしてならないよね。何かっていうと、常に与党・政権を批判するというだけで、生産的なことが見えてこない。その中で国籍問題が出てきて、力みすぎた結果、『国籍問題、やばい』と思ったんでしょう。
それで最初に(「台湾籍を抜いている」などと)ウソをついてしまった。『ウソじゃないんだ』『知らなかったんだ』とおっしゃっているけども、でもどうも政治家になられる前のさまざまな言動で、どうもそうではないと」
−−政治家になる前のインタビュー記事で自らを「二重国籍だ」などと発言していた
「そう、おっしゃっているわけでしょう。そのへんがどうも、正直におっしゃっていないとみられている。それと照らしてね。知らなかったんだというような言い方で理解されるのでしょうか。最初に正直にお話にならないと、後までどんどん響いてしまうなというのはそういうところなんですよね。もったいない」
−−蓮舫氏を政界にスカウトしたのは鳩山氏だそうだが
「平成15年冬、国会近くの赤坂でたまたま会ったんですよ。二言、三言しゃべって、『政治に対して関心ないの』と聞いたら『あります』。『選挙に出るつもりはないの?』とたずねたら、『いや、あります』と。『それなら話に来てよ』ということです。
当時、政治的に動きたいという思いを持っておられたようですね。そこに偶然お会いしたときにそのような会話になったものだから。最初は比例代表でいくつもりでいたんですけど。なかなか道が開かれなくて。結果として東京でいこうという話になったということです。ですから、何?(蓮舫代表を誕生させた)その責任があると?(笑)」
−−蓮舫氏の政治にかける思いなども含め最初の印象はどうだったか
「政治にかける思い…。私が彼女に関心を持ったのは台湾に縁のある、ハーフですか、そういう意味では。女性であるという立場で。一方で白眞勲君(参院議員)という韓国に縁がある男で。日本に帰化した2人を民主党という党がある意味、多様性を持った候補者を擁立できていると示す格好の舞台だと思ったんです。
ご本人にも魅力は感じてましたから。自己主張も強いものを持っておられ、その意味では選挙に強くて、しかも特色のある方が民主党で活躍してくれることを期待してましたよね。彼女が政界に入って、私はそういう意味でよかったと思うんです。それが二重国籍で何かというのは思わなかったんですけど…」
−−気にはならなかったのか
「全然気にはならなかった。『日本国籍ですよね』と。それで終わっていたものですから、問題にもしなかったんです」
http://www.sankei.com/premium/news/170810/prm1708100005-n1.html
インタビューに答える鳩山由紀夫元首相=東京・永田町の事務所(酒巻俊介撮影)
自身が政界にスカウトした蓮舫代表(49)の台湾籍と日本国籍の「二重国籍」問題を振り返りつつ、次期代表選への出馬を表明した前原誠司元外相(55)の政策にはエールを送る。
ただ、消費増税路線に舵をとった元首相の野田佳彦幹事長(60)に対しては恨み節が…。特別インタビュー2回目は古巣について大いに語った。
《鳩山氏が予言したかのように、特別インタビュー後の7月25日に野田氏が、同月27日には蓮舫氏が相次いで辞任を表明した。次期代表選は8月21日告示、9月1日投開票の日程で行われる》
−−蓮舫氏は「二重国籍」問題で代表就任当初から信頼されない状況が生まれてしまった
「力みすぎているんだよ。肩肘張りすぎているような気がしてならないよね。何かっていうと、常に与党・政権を批判するというだけで、生産的なことが見えてこない。その中で国籍問題が出てきて、力みすぎた結果、『国籍問題、やばい』と思ったんでしょう。
それで最初に(「台湾籍を抜いている」などと)ウソをついてしまった。『ウソじゃないんだ』『知らなかったんだ』とおっしゃっているけども、でもどうも政治家になられる前のさまざまな言動で、どうもそうではないと」
−−政治家になる前のインタビュー記事で自らを「二重国籍だ」などと発言していた
「そう、おっしゃっているわけでしょう。そのへんがどうも、正直におっしゃっていないとみられている。それと照らしてね。知らなかったんだというような言い方で理解されるのでしょうか。最初に正直にお話にならないと、後までどんどん響いてしまうなというのはそういうところなんですよね。もったいない」
−−蓮舫氏を政界にスカウトしたのは鳩山氏だそうだが
「平成15年冬、国会近くの赤坂でたまたま会ったんですよ。二言、三言しゃべって、『政治に対して関心ないの』と聞いたら『あります』。『選挙に出るつもりはないの?』とたずねたら、『いや、あります』と。『それなら話に来てよ』ということです。
当時、政治的に動きたいという思いを持っておられたようですね。そこに偶然お会いしたときにそのような会話になったものだから。最初は比例代表でいくつもりでいたんですけど。なかなか道が開かれなくて。結果として東京でいこうという話になったということです。ですから、何?(蓮舫代表を誕生させた)その責任があると?(笑)」
−−蓮舫氏の政治にかける思いなども含め最初の印象はどうだったか
「政治にかける思い…。私が彼女に関心を持ったのは台湾に縁のある、ハーフですか、そういう意味では。女性であるという立場で。一方で白眞勲君(参院議員)という韓国に縁がある男で。日本に帰化した2人を民主党という党がある意味、多様性を持った候補者を擁立できていると示す格好の舞台だと思ったんです。
ご本人にも魅力は感じてましたから。自己主張も強いものを持っておられ、その意味では選挙に強くて、しかも特色のある方が民主党で活躍してくれることを期待してましたよね。彼女が政界に入って、私はそういう意味でよかったと思うんです。それが二重国籍で何かというのは思わなかったんですけど…」
−−気にはならなかったのか
「全然気にはならなかった。『日本国籍ですよね』と。それで終わっていたものですから、問題にもしなかったんです」
http://www.sankei.com/premium/news/170810/prm1708100005-n1.html
インタビューに答える鳩山由紀夫元首相=東京・永田町の事務所(酒巻俊介撮影)