中国領事館近くで中国政府の弾圧に抗議するチベット人(08年、ネパール) Gopal Chitrakar-REUTERS
<安定を何より重視する中国が圧政を強めるか、焼身自殺しか抗議手段がない人々がさらに弾圧される悪循環>
5月19日の朝、青海省の海北チベット族自治州で22歳のチベット人僧侶ジャムヤン・ロサルが自らの体に火を付け、亡くなった。2009年以来、中国政府の対チベット政策に抗議して焼身自殺を図ったチベット人は、ロサルで150人目となる。
彼は以前にも、メッセージアプリ「微信(WeChat)」でチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の写真を送ったとして10日間拘束されていた。命を懸けた抗議行動の後、ロサルの遺体は警察に持ち去られた。遺体の家族への引き渡しは拒否されている。
天安門事件が起きた89年以来、中国政府は一貫して「安定は全てを圧倒する(穏定圧倒一切)」を最重要視してきた。その目標は独裁的な統治を正統化すること。
つまり上からの政治・文化統制と下からの経済成長を結び付け、「一党独裁国家への大衆からの支持」を理論的に生み出すことだ。
この安定重視策は政治的、文化的、法的、精神的な抵抗勢力となりそうな全てを標的とし、敵(特にチベットにいる者)を「カルト集団」に仕立てあげる。ただその政策自体が、国家によるカルトだとみることもできる。つまり反証や反対を拒み、無条件で受け入れられる全体主義信仰だ。
この狂信が、漢族もチベット族も含めたチベットの人々を、怒りと苦痛の悪循環に封じ込めている。
今や人々は、ロサルと同じような過激な手段に訴えるしかない。5児の母親であるソナム・ツォは昨年、四川省のアバ・チベット族チャン族自治州で焼身自殺。17歳のスンドゥ・クヤブは12年に、甘粛省のラプラン寺で自らに火を放ったが生き延び、中国政府により秘密の場所に拘束され続けている。
自分でガソリンをかぶり、火を付けた最初の僧侶はキルティ僧院のタペイだ。チベットからひそかに持ち出された映像には、彼が炎に包まれてアバの通りを歩く姿が映っている。これを見ると、思わず聞きたくなる。なぜこんなことが起きるのか? これからチベットと中国はどうなるのか?
かつて焼身自殺は、公の場で抗議をする手段として効果的なものだった。ベトナム人仏教僧ティック・クアン・ドックの例を思い出すといい。ベトナム戦争中の63年、当時の南ベトナム政権の仏教徒弾圧に抗議し、大勢の前で焼身自殺をした映像は世界に衝撃を与えた。
しかしチベットでは焼身抗議が8年も続いており、今やほとんど波紋を呼ばない。チベット人は「単純」で「粗野」で、ダライ・ラマという「封建的な奴隷所有者」を崇拝しており、中国の寛大さからどれほど恩恵を受けているのか分かっていない――これが一般的な中国人の見方だ。
つまり、焼身自殺をする人は「粗野」で「非理性的」な心をカルト勢力に操られ、だまされていると見なされる。
こうした認識を補強するのが、中国人に集団的記憶として刻まれている01年1月の事件。北京の天安門広場で、法輪功の信者5人が決行した焼身自殺だ。この場面は国営テレビで繰り返し流され、焼身自殺はカルト的行為というイメージが強まった。
チベット人の焼身自殺の場合も、個人的には彼らに共感し、理解を示す中国人もいた。しかし大多数は、簡単にだまされる精神の表れだと考えた。
抗議の芽からつぶされ
だが、自殺の現実はもっと複雑だ。それは中国によるチベット支配と同じだけ長く続いてきた、抗議行動の一部である。50年代の東チベットで中国が進めた「民主改革」に対する蜂起、80年代後半の文化的・政治的支配への大規模抗議、北京五輪前の08年3月から数カ月間、チベット高原に広がった暴動――。
08年の抗議は中国政府の容赦ない弾圧を受け、その後はチベットの警察国家化が進められた。中国人民解放軍がチベットの通りを徒歩や装甲車で回り、全てがビデオカメラで撮影された。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8088.php
(>>2以降に続く) (>>1の続き)
検問所は人々の行き先を管理し、特にチベット人を狙って監視。国外のジャーナリストや研究者がチベットに入ってこうした動きを監視したり、報道したりすることは禁じられた。
最も狡猾なのは、世帯レベルで監視を行うシステムだ。社会福祉制度に関連付けて各都市を「地区」に分割し、リアルタイムのデータを集める。それを治安当局者が分析し、不穏な動きの兆候があるかどうかを調べる。
その結果は非常に満足のいくものだったため、同じような問題を抱える新疆ウイグル自治区にもこの制度が導入された。
全てを監視し、追跡するというチベットの治安強化は集団的な抵抗運動を事実上、不可能にした。大規模な抗議に発展する前にその芽はつぶされる。誰かがチベット独立やダライ・ラマの帰国を支持するスローガンを叫んでも、その声を聞かれる前に本人は姿を消すことになる。
これらは全て、中国が目標とする安定強化の証しに思えるだろう。しかし焼身自殺という抗議行動を生んだのが、まさにこの「安定」だ。
チベット人作家であるツェリン・オーセルは近著『チベットは燃えている』で、焼身自殺は計画なしに自分1人ですぐに実行できるし、止めるのはほぼ不可能だと書いている。と同時に、抵抗のメッセージをはっきり伝えることができる。あらゆるものが禁じられるなか、何かを主張するには最も印象的な手法だ。
過熱するプロパガンダ
中国政府の安定維持に対する信仰に近いこだわりのせいで、チベットでは焼身自殺以外の抗議活動はもはや不可能なのが現実だ。
一方で、宗教的な弾圧やチベット人の2級市民扱い、格差の拡大といった人々を抗議活動に追いやる要因は変わっていない。焼身自殺は今や、大義のための自己犠牲の1つの形として、文化的・宗教的な重要性を帯びるまでになっている。
地元当局者には、焼身自殺を食い止めよという強いプレッシャーがかけられている。だがこの「安定教」の熱心な信者である彼らにとって、さらなる抑圧以外に採るべき道はない。
焼身自殺した人々の家族は逮捕され、遺体は警察から返還されず、時にはその出身地の町や村まで連帯責任を負わされ、政府の補助金打ち切りという罰を受ける。
市民への監視は強化され、焼身自殺があったことを外国に知らせれば起訴の対象だ。宗教学の御用学者たちは、焼身自殺は自己犠牲という古くからの尊い伝統ではなく、仏教の教えの冒?だと非難している。
政府のプロパガンダは過熱している。焼身自殺をするのは精神的に不安定な者だと断じ、こうした抗議運動を画策しているのは「ダライ・ラマ一派」で、焼身自殺の実行者に金銭的な援助をしていると非難。インドに亡命中の僧侶たちを「人々の心を操っている」「腐敗している」と攻撃したりもしている。
08年の騒乱以降、抗議活動への締め付けが強化され、チベット人にとって声を上げる唯一の手段が焼身自殺となったわけだが、そのことがさらなる弾圧を招き、また新たな焼身自殺を生むという悪循環が起きている。
残されたのは、8年たってもチベットを取り巻く情勢が十分に改善されないなか、150人もの人々が焼身自殺で命を落とし、その終わりは見えないという残酷な事実だけだ。
13年に習近平(シー・チーピン)国家主席が就任した際には、中国政府のチベット政策にも新たな展開があるのではと期待された。だが、習も根っからの安定教の信者だったらしい。市民社会の萌芽は弾圧の対象となり、政治的活動への締め付けはさらに強まっている。
中国の指導者たちはさまざまな政策のコストと恩恵を慎重に吟味する現実主義者だと言われることが多い。だが、チベット政策に関しては安定教への信仰心が先に立ち、うまくいくはずのない対処法を「これぞ最終的な解決策」と信じてしがみついている。
確かに中国とチベットの歴史的関係や今日の中国のチベット政策の影響についてはさまざまな考え方がある。それでも人々が自らに火を放つ事例が後を絶たないなか、何らかの変化が必要である事実から目を背けることは不可能だ。
だが中国指導部が安定教にしがみついている限り、新たな展開は期待できそうにない。
ケビン・カリコ(マッコーリー大学講師)
(おわり) 沖縄人はこれを憧れて日本から独立を目指してるのだよな
そこまでするならそのまま弾薬庫に突っ込めばいいのに
日本がシナの大虐殺行為を国連で非難キャンペーンしろ
>>3
それ 中東とヨーロッパの神様な
地蔵 菩薩様は、朝鮮人が盗んでも 気が付かない程 日本に溢れて、差別なく救っているよ。 >>6
自爆テロやったら、それを口実にさらなる大弾圧なんだよなあ。
それで国際社会の注目でも浴びりゃいいんだが、結局何もしてくれないし。 >>9
反体制活動をテロとして扱えば大義名分が出来てしまうからなぁ。
中国政府が化学兵器や核を使わない限りは、表立った介入も難しい。 日本も敵国の反政府勢力に軍事援助すべきだよ。焼身自殺出来るなら武器を持たせて
戦ってもらう方が良い。
>>11
結局、自爆テロ並みに注目集める手段として、焼身自殺に行き着くと。
マジ救われねえ。 >>12
時代遅れの平和主義者が無抵抗主義者に武器渡す絵図 >>5
沖縄の主張は左翼に利用され変な方向に行っちゃうけど、本当の沖縄人の言葉にはもっと耳を傾けるていいんじゃないかと思うわ
日本が中国の様になってはいけない
人柄は良いのにここまで根強い基地反対の意見が多いのは何か根本的な理由があるはず
沖縄の意見を一方的に押さえつけのは日本の分断を意味するからやるべきじゃない
日本はそんな小さい国じゃないはずだ 瀬戸内寂聴が「平和の為には我慢しなきゃ駄目!」だとよ。
>>13
しかも、中国からしてみたら
馬鹿が勝手に焼け死んだとしか見えない
全くトラウマになってない チベット仏教は自殺を禁じておらんのか?
ともかく自殺はやめろ。
恥でも生きろ。
身を焼いたところで解脱はないし、残された者たちの救いでもない。
「神に祈るだけでは、問題は解決しない」
これをチベット仏教のトップである
ダライラマが言ったのは重いぞ
何もできないことが悲しい
申し訳ないが中国政府への嫌悪感しかわかない
まあ悪いのは中共であってチベット人ではないんだよね〜 合掌
中国が恐れてるのは信仰で
結ばれてること。
そこには通貨流通はほぼゼロに等しい。
それでいて社会が維持と発展できることが癪に障る。それでは
中国国内の流通通貨で社会を支配下におくのに邪魔なことこの上ない。
中国共産党においてはあってはならない事態。
通貨には金融機関と軍隊が必要。
安倍はヤメロって、太鼓叩いてる朝鮮人は日本で良かったね
>>28
差別されているって騒いでいる割には吊るされたって聞いた事もないし! >>27
> 中国が恐れてるのは信仰で
> 結ばれてること。
そりゃ過去に黄巾の乱や
白蓮教、太平天国、義和団のようなカルト宗教の暴動が起きてるからな
しかも、それが王朝打倒の狼煙になることもしばしばだしな 沖縄もオキナのままではやがて支那に併合され、男は強制断種。
絶望して焼身自殺するしかなくなるだろう。
中原の出の漢民族は、周辺の少数民族を虐殺し、彼らの土地を侵略して奪った。
世界最大かつ進行形の侵略国家が支那。
>>16
いや現地では沖縄の過去の地名や言葉が中国語だとか広まっていて
巧妙に中国びいきになってるみたいだよ
沖縄の地名とかアイヌだよな? 焼身自殺するような人はバリバリの民族派だろうな
普通に暮らしているチベタンから見たら迷惑なんじゃないかとも感じるな
沖縄で基地に反対したり独立論を唱えたりする左翼がほんの一部の過激派であるのと同じように
チベットで中共に抗おうとする人間はほんとうにごくごく一部の少数派だと思う
沖縄に限らず在日チョンなんか見てても思うことだが
普通に暮らしている生活者にとっては民族のアイデンティティってそんなに重要ではないのだろう
豊かではないかもしれないがそれなりに生きていける日常
それを犠牲にしてまで体制に抗う人間は少ない、いい悪いは別として
>>5
そりゃそうだろ
昔から沖縄は美味しい朝貢貿易やって良い思いしかしてこなかったからだ
薩摩に搾取されたり、郷土を戦場にされたり、占領軍に郷土の多くを奪われ居座られたら
怒って当たり前だよ
独立したいならさせてやるべきだ >>40
ならば支那を地獄に、支那人が血だらけでもがき苦しんで死んで絶命していく様を見せてやらんといかんなw
少しは目が覚めるだろうよ
特に沖縄に来た支那人には老若男女無差別に死んでもらおう♪ 念仏唱えるだけで、戦わずに逃げ回っている
卑怯者で臆病な指導者ダイララマをもっと批判しろ
時勢を考えると日本の韓国支配はこれ以上に酷かったのだろうな・・・
将来世界の大半は中国とイスラムの二大勢力にによって支配されるだろう
焼身自殺は抗議だしな ベトナム戦争の発端も僧侶の焼身自殺だし
>>47
そして最後は互いの生存権を争って共倒れ
僅かに生き残った人々が、原始時代レベルから生活をやり直す
これがホピの長老が予言した未来像 ISもウィグル チベットで大規模テロでも やりまくれば世界的に見直されるかもしれないのに
国連は何をしているのだろうか
日本の政府やジャーナリズムは何故批判しないのだろうか
国連って何なのよ
国連の言う綺麗事には虫ずが走るわ
>>1
焼身自殺しけ出来ない?
そんな事をやれる勇気が有れば、中国共産党の本部に行けるだろ?
お土産を持ってね。 いつまで侵略してんだよ、シナ豚
さっさとチベット・ウイグル・内モンゴル・満州を解放しろや
侵略国家
アムネスティだの人権団体は、チベット見殺しだよね
金になるところに行って騒ぐだけ
募金するヤツも人権ヤクザと同じだと思う、タカリに餌やって良い人気取りで
悪の仲間
>>18
不倫で逃げて歩いて、仏門には入ったら
ふんぞり返って我慢w
子ども捨てるようなクズババァ、酒浸りの肉食で口だけじゃん 中国人の感情に訴えてると思ったら大間違い
よし一人減ったな、くらいにしか思ってないだろ。むしろ思う壺
日本に対応させるとこんな感じだな
中国政府=日本政府
チベットの独立派=沖縄の基地反対派
2chで沖縄の基地反対派を叩くように中国のSNSではチベット独立派を叩いているのだろうか
沖縄の基地反対派を操っているとして中国が挙げられるがチベット独立派の場合はインドか
>>65
しばきにはチベット支援者おるで
一人はチベット仏教が専門の人類学者 >>66
へー、その人は中国に対してデモしてるのか? >>69
デモをしているとは聞いたことないな
焼身自殺については、中国共産党からの弾圧を受けているチベット人の必死の抵抗とシンプルに
捉えられるような単純な問題ではない、みたいなことを言っとった ああ、そういえば、野間は長野オリンピックの聖火リレーで支那人が暴れた時
チベット旗持ってカウンター行ったって言ってたな
本当かどうかはわからんがその場にいた何人もがしばき隊のオリジナルメンバーだそうだ
>>64
沖縄独立派なんて少数の基地外だけ
本土復帰を望んだのは沖縄県
チベットではいまだかつて世論調査なんてされたことがない
シナーみたいにジェノサイドなんて日本はやっていない
いろいろ混ぜんなカス工作員 常日頃 人権人権と喚いてる連中つうか欧州の首脳を筆頭に目先の金欲しさにもダンマリだもんな
これを追求するのがジャーナリズムだろ 似非ジャーナリストの日本の新聞は見て見ぬ振りを十数年続けてる 知ってるのにな
思い出した
オウム麻原もダライラマに会った事を売りにしていたわ
しばき隊が北朝鮮系であることの証拠
では何故、こいつら北の工作員がチベットに荷担してるかというと
北朝鮮のケツモチをやってる瀋陽軍区と
北京との争いがあるからか
>>71
2008年のチベット騒乱後の中共に抗議するフリーチベットデモにも野間たちおったよ
当時はチベット議連の代表が枝野だったりしたこともあってかなりそっち系の人間多かった
一方でバリバリの民族派右翼や統一教会の勝共連合なんかもいてカオスではあったが
最近は民族派の人たちが頑張っている印象 女真の清のころには「大施主」としてチベットに接していた。
清は宗教指導者ではないが「施主」として保護していたわけだ。
そして清が倒れた後、何の縁もゆかりもない漢族がいきなりチベットを中国の領土として言い始めた。
いわばオーストラリア人が「(同じく旧イギリス領の)インドはわが国固有の領土」などと言いだすようなもんだ。
チベットは漢族の土地ではない。
その事は口をすっぱくして言わなければならない。
もう一度言う、チベットは漢族の土地ではない。
>>1
そんなことせんと国連にもっと働きかけたらどうなん?
素朴な疑問やけど
韓国があんな煩いぐらいなんだから
もっと素晴らしい民族のチベットはどんどん国際社会に訴えるべき >>78
中国はインド領も浸食して小競り合いを起こしてるよね
あんまりにもやりすぎだわ
暴支膺懲の必要な時代がまたやってきてる >>77
しばき隊が参加したら普通の日本人が行きたくなくなるやん
迷惑な連中やな 中国共産党の幹部の子どもらをぶち殺せよ、焼身自殺するぐらいならよ
沖縄や日本をこういう風にしようとしてるのかアカ・チョン・パヨクども
チベット人が一人焼身自殺するごとに、中国共産党の幹部の子ども達をさらってガソリンをぶっかけて焼けばどうかな?
はっきり「これは報復だ」とわからせてさ
>>85
そういうことなんだね…。
平成ってホントロクでもない時代だよ。 日本人とチベット人とインカ人は
DNAに共通性があるそうだ
あと、気質も…
これが老害老醜団塊キモサヨクどもが半世紀以上も崇拝してきた中国共産党の実態だね
これってあれじゃないの
沖サヨが軍用車両や警察車両の前に寝転がって「轢いてみろ!」とかやってんじゃん
一般の沖縄民にとって迷惑この上ないことだと思うが、あれと同じじゃないのか
一部の過激派が独立煽って普通に今の生活維持したい一般庶民が迷惑するパターン
まあ命を懸けているだけチベタンのほうが本気なんだろうが
>>90
あれでうっかり轢くと天安門の二の舞
天安門事件で中国政府が世界的バッシングを浴びたことが
同年のベルリンの壁崩壊の遠因になったのはけっこう有名な話