中国の外交実力者の唐家セン元国務委員が27日(現地時間)、「韓中次世代政治指導者フォーラム」に出席した韓国の国会議員に会い、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)配備問題と関連して文在寅(ムン・ジェイン)政府に失望感を示したという。
唐氏は同日、中国・北京の釣魚台国賓館で行われた夕食会で、「韓国政府はTHAAD問題を賢明に処理してほしい」と再度強調した。
そして、「文大統領の年内の訪中は私たちも歓迎する」としつつも、「THAAD問題が解決されてこそ、首脳会談の成果も大きくなるだろう」と話した。THAAD問題と韓中首脳会談の開催を結びつける可能性を示唆したのだ。
夕食会には、文大統領の側近である与党「共に民主党」の崔仁昊(チェ・インホ)議員をはじめ、野党の自由韓国党、国民の党、正しい政党の議員11人が出席した。
議員たちは、習近平国家主席が4月に米国のトランプ大統領との首脳会談で、「韓国は実は中国の一部だった」と発言したという報道の説明を求めたが、唐氏は特に反応を示さなかったと出席者は伝えた。
29日に帰国する与野党議員たちは当初、武大偉・韓半島問題特別代表に会う計画だったが、中国側の事情で取り消しになった。
申晋宇 ・ 尹完準
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1010748/1