【ワシントン=加納宏幸】米下院は25日の本会議で「ロシア・イラン・北朝鮮制裁法案」を賛成419対反対3の圧倒的な賛成多数で可決した。制裁を解除する際に議会の承認を求める内容で、対露関係の改善を模索するトランプ大統領への足かせとなる。
今回可決した法案は、上院で6月に可決したロシア、イランに対する制裁法案に、下院で5月に可決した北朝鮮に対する制裁法案を統合したもの。上院でも可決する見込みで、トランプ氏は月内にも法案に署名するか否かの判断を迫られる。
拒否権を使っても上下両院の3分の2以上による再可決で法案は成立するため、トランプ氏が署名する公算が大きくなっている。
法案は、ロシアによる米大統領選干渉疑惑について、プーチン露大統領が米国の同盟国を含めた世界各地の選挙に影響を及ぼすことへの「警告」になったと指摘し、サイバー攻撃への制裁を盛り込んだ。
シリアのアサド政権に対する支援や、ウクライナ南部クリミア半島併合や同国東部紛争への関与に対する制裁も強化する。
また、ロシアから欧州に天然ガスを運ぶ「ノルト・ストリーム2」計画に反対するとし、パイプライン建設に投資する企業を制裁対象にできるとしている。
法案はイランが続けている弾道ミサイル開発や、外国のテロ組織を支援しているとされるイラン革命防衛隊に対する制裁強化を盛り込んだ。
北朝鮮に対しては、外国に派遣された北朝鮮労働者の雇用者との取引禁止や、北朝鮮での強制労働によって作られた物品の輸入禁止などの制裁措置が定められた。
http://www.sankei.com/world/news/170726/wor1707260019-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170726/wor1707260019-n2.html
今回可決した法案は、上院で6月に可決したロシア、イランに対する制裁法案に、下院で5月に可決した北朝鮮に対する制裁法案を統合したもの。上院でも可決する見込みで、トランプ氏は月内にも法案に署名するか否かの判断を迫られる。
拒否権を使っても上下両院の3分の2以上による再可決で法案は成立するため、トランプ氏が署名する公算が大きくなっている。
法案は、ロシアによる米大統領選干渉疑惑について、プーチン露大統領が米国の同盟国を含めた世界各地の選挙に影響を及ぼすことへの「警告」になったと指摘し、サイバー攻撃への制裁を盛り込んだ。
シリアのアサド政権に対する支援や、ウクライナ南部クリミア半島併合や同国東部紛争への関与に対する制裁も強化する。
また、ロシアから欧州に天然ガスを運ぶ「ノルト・ストリーム2」計画に反対するとし、パイプライン建設に投資する企業を制裁対象にできるとしている。
法案はイランが続けている弾道ミサイル開発や、外国のテロ組織を支援しているとされるイラン革命防衛隊に対する制裁強化を盛り込んだ。
北朝鮮に対しては、外国に派遣された北朝鮮労働者の雇用者との取引禁止や、北朝鮮での強制労働によって作られた物品の輸入禁止などの制裁措置が定められた。
http://www.sankei.com/world/news/170726/wor1707260019-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170726/wor1707260019-n2.html