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2017/07/23(日) 23:59:29.82ID:CAP_USER拓也さんは拉致に関与した人物が国内にいながら摘発されない現状を挙げ「拉致は今そこにある危機。立法、行政、司法は一人でも捕まえる厳しい姿勢を示してほしい」と力を込めた。
田口八重子さん(61)=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(40)は、拉致問題を政治色が強いと敬遠し、北朝鮮を恐れる最近の国内の風潮について「命を救う活動に右も左も関係ない。私たちとともに怒り声を上げていただきたい」と呼びかけた。
集会は政府や茨城県などが主催。拉致の可能性が排除できない同県関係の特定失踪者家族らも参加し、世論の後押しを求めた。
この日、集会に参加予定だった家族会代表の飯塚繁雄さんが体調不良で出席を見送った。「拉致被害者も家族も時間がない。毎日が節目だ」。先月、79歳となった飯塚さん。以前から常に訴えてきた言葉は重い。
家族会結成から20年。悲壮な決意で実名と顔をさらし活動を始めた家族は老いや病に直面し、救出の第一線に立てなくなった。「今年中」と期限を初めて区切り、政府に全被害者救出を求める運動方針を打ち出した背景には時間が限られた家族の厳しい現実がある。
「何もめでたいことないわ」。有本恵子さん(57)=同(23)=の父で今月、89歳となった明弘さんは誕生日への思いを寂しげに語った。妻、嘉代子さん(91)も体調がすぐれない。「今年解決できなかったら、もう命が続きません」と悲壮な決意だ。
横田めぐみさんの父、滋さん(84)は、足腰が弱り、思うように会話ができなくなった。「いまだ被害者を救えないのは国家の恥ではないか」。母の早紀江さん(81)は、集会などで世論に直接訴える場面が激減した現実に焦りつつ、「問題は私たちの代で終わらせたい。未来に禍根を残したくない」と話す。
一方、若い世代の家族に活動の前線へ立つよう請う政府の声もある。「家族に重責を負わせ続けるのはとても残酷。厳しい現実を直視してほしい」。横田拓也さんは険しい表情で語る。
23日、拓也さんと飯塚耕一郎さんは問題風化に懸念を示し、共通の思いを訴えた。「家族と被害者を元気な姿で再会させてほしい」
北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、拉致被害者救出を最優先に掲げる政府。その実行力とともに、解決を迫る国民の本気度も改めて問われている。
(中村昌史)
http://www.sankei.com/world/news/170723/wor1707230029-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170723/wor1707230030-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170723/wor1707230030-n2.html
拉致被害者の救出を誓い聴衆と「ふるさと」を合唱する(左から)飯塚耕一郎さん、横田拓也さん、荒木和博さん=23日午後、水戸市内
あいさつを述べる茨城県の橋本昌知事=23日午後、水戸市三の丸(上村茉由撮影)
拉致解決へ向けての熱い思いを語る家族連絡会事務局長の横田拓也さん=23日午後、水戸市三の丸(上村茉由撮影)