NHKNEWS7月19日 20時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170719/k10011065481000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
戦時中の日本で過酷な労働を強いられたとする韓国の元労働者やその遺族が日本企業を相手どり損害賠償を求める訴えを相次いで起こす中、日本の炭坑で働かされた徴用工を題材にした韓国のアクション映画が近く公開されることになり、世論に影響を与えることも予想されます。
「軍艦島」という題名のこの作品は「軍艦島」の通称で知られる長崎市の端島炭坑を舞台にした韓国のアクション映画です。
終戦間際、日本軍が炭坑で過酷な労働を強いていた朝鮮半島出身の徴用工など400人の存在を隠すため、炭坑に閉じ込めて爆破しようとしたのに対し、徴用工たちが脱出を試みるという内容です。
今月26日の公開を前に19日ソウルでメディア向けの試写会が行われ、リュ・スンワン(柳昇完)監督は作品について「戦争になるとどれだけ多くの人が弱い立場に追い込まれるかを表現したかった」と述べました。
作品には韓流スターも出演することからヒットが予想されますが、「軍艦島」が「地獄の島」と位置づけられていて、関係者からは「歴史的に確認されていない内容が含まれている」という指摘も上がっています。
韓国では戦時中、日本で徴用された元労働者やその遺族が日本企業を相手どり損害賠償を求める訴えを相次いで起こしていて、作品の公開によってこの問題への関心が一層高まることも予想されます。