北朝鮮による拉致の可能性が排除できない「特定失踪者」の家族会が18日、加藤勝信拉致問題担当相と面談し、政府認定の有無に関わらずすべての拉致被害者を早期救出することなどを求める請願書を提出した。
家族会会長で大沢孝司さん(71)=失踪当時(27)=の兄、昭一さん(81)は「特定失踪者が置き去りにされるのではないかという家族の不安は大きい。必ず全員を救っていただきたい」と述べた。
加藤氏は「ご家族も年齢を重ね、状況はより切迫している。家族会結成の思いを真摯(しんし)に受け止め、すべての被害者帰国への道筋を作りたい」と強調した。
家族会は5月に結成し44家族が参加、与野党の拉致問題対策本部や超党派拉致議連とも面会した。全被害者の早期救出や積極的な拉致被害の認定、北朝鮮の実行責任者処罰を求める国際刑事裁判所への提訴を支援するよう求めている。
この日の面談では、朝鮮半島で有事が起きた際の被害者救出の具体化や啓発強化についても要望。家族会によると、加藤氏は家族の思いに理解を示した上で、全被害者の救出に向けた交渉など、取り組みを継続する意向を語ったという。
http://www.sankei.com/world/news/170718/wor1707180033-n1.html
加藤勝信拉致担当相(右)に請願書を手渡す特定失踪者家族会の大沢昭一会長(左中央)=18日午後、東京・永田町の内閣府(古厩正樹撮影)
家族会会長で大沢孝司さん(71)=失踪当時(27)=の兄、昭一さん(81)は「特定失踪者が置き去りにされるのではないかという家族の不安は大きい。必ず全員を救っていただきたい」と述べた。
加藤氏は「ご家族も年齢を重ね、状況はより切迫している。家族会結成の思いを真摯(しんし)に受け止め、すべての被害者帰国への道筋を作りたい」と強調した。
家族会は5月に結成し44家族が参加、与野党の拉致問題対策本部や超党派拉致議連とも面会した。全被害者の早期救出や積極的な拉致被害の認定、北朝鮮の実行責任者処罰を求める国際刑事裁判所への提訴を支援するよう求めている。
この日の面談では、朝鮮半島で有事が起きた際の被害者救出の具体化や啓発強化についても要望。家族会によると、加藤氏は家族の思いに理解を示した上で、全被害者の救出に向けた交渉など、取り組みを継続する意向を語ったという。
http://www.sankei.com/world/news/170718/wor1707180033-n1.html
加藤勝信拉致担当相(右)に請願書を手渡す特定失踪者家族会の大沢昭一会長(左中央)=18日午後、東京・永田町の内閣府(古厩正樹撮影)