中国の陝西省渭南市で、両親を毒殺したとして、殺人や保険金詐欺の容疑で32歳の男が逮捕された。
中国のポータルサイト「騰訊新聞」などが12日に報じた。
容疑者の男は今年5月20日、息子を訪ねて実家から来た両親に、毒物を混入した牛肉料理でもてなした。
「美味しいものは息子に食べて欲しい」との想いからか、両親は口にしなかった。
男は、次は毒物を入れた水を両親に飲ませた。
両親が床に倒れて動かなくなったのを見て、男はガス栓を開けてそのまま外出した。
翌日、帰宅した容疑者はガス中毒事件として110番通報した。
警察当局は救急車を呼ばず、先に警察や保険会社に連絡した男の不審な行動から、
殺人事件の可能性が高いと見て、事情聴取を行った。
男はその後、犯行を認めた。
容疑者は両親との折り合いが悪いわけではない。
大学卒業後、仕事がうまくいかず、挫折の連続だった。
どうしたら楽に金持ちになれるか、その手法探しに夢中だった。
ある日、不慮の事故によって巨額の保険金が支払われることをネットで知った。
両親の殺害を決意し、2人に死亡保険や傷害保険などをあてがった。
インターネットではこの残虐な事件に対して、驚きと怒りの声が殺到した。
「かわいそうな親心」「心が痛い、なんと冷酷な人」「こんな人間を育てるよりも犬を飼うほうがましだ」
「牛肉を食べなかったのは、息子を目覚めさせるための最後のチャンスだった」
「今の中国人の道徳観念が地に墜ちた。誰の責任?」「共産党の教育がもたらした悲劇」など、
数日で1万2000件以上の書き込みが寄せられ、注目を集めている。
以下ソース:大紀元 2017年07月16日 15時59分
http://www.epochtimes.jp/2017/07/27987.html