横浜市内に住む中国籍の姉妹が今月上旬から行方不明になり、13日夜に神奈川県警捜査1課が同県秦野市の山林で遺体が1体ずつ入ったスーツケース2個を発見。
遺体は姉の職業不詳、陳宝蘭(ちん・ほうらん)さん(25)と妹の専門学校生、陳宝珍(ほうちん)さん(22)と確認された。同課は死体遺棄事件として捜査を開始。
姉妹は横浜市中区日ノ出町のマンションに同居しており、失踪直前とみられる7日未明、防犯カメラに不審な男が部屋からスーツケースを運び出す様子が写っていた。同課はこの男が事件に関与したとみて捜査している。
同課によると、宝蘭さんは全裸、宝珍さんは一部服を着た状態で見つかった。いずれも目立った外傷はなかった。男は日本人で30代の無職とみられ、宝蘭さんが勤務する横浜市内の飲食店に客として訪れていた。2人は数年前から交際していたとみられる。
事件は7日午前9時すぎ、マンションの管理会社から「2人と連絡が取れない」と110番通報があり、発覚。防犯カメラには、同日未明に不審な男が部屋から出た後、車で立ち去る様子などが写っていた。
同課が車の走行ルートを調べた結果、秦野市内に立ち寄ったことが分かり、付近を捜索していた。マンション室内に争ったような形跡はなく、財布なども残されていた。玄関ドアは施錠されていた。
インターネットの中国人向け会員制交流サイトでは、姉妹が5日から6日にかけて友人とやりとりしたのを最後に連絡が途絶えていたといい、同課が詳しい経緯などを調べている。
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170715/soc1707150010-n1.html