狂気の独裁者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に率いられた北朝鮮がまたもや、危険な暴挙に打って出た。4日午前、日本海に向けて弾道ミサイルを発射し、日本のEEZ(排他的経済水域)に落下したとみられる。
幸い現時点で船舶や航空機に被害は確認されていないが、ミサイル発射は今年だけで11回に上る。日本をなめているのは明らかで、制裁強化を含めた断固たる措置が必要だ。
日本政府によると、弾道ミサイルは4日午前9時39分ごろ、北朝鮮西岸から発射された。約40分間にわたって飛行を続け、日本海のEEZに落下したとみられる。
安倍晋三首相は同日午前、「北朝鮮がまたもや弾道ミサイルの発射を強行した。度重なる国際社会の警告を無視するものだ。そして、今回のミサイル発射は、さらに脅威が増したことを明確に示すものだ」と述べた。
北朝鮮は今年に入って、ミサイル発射のペースを加速している。2月12日の新型中距離弾道ミサイル「北極星2」を皮切りに、3月に2回、4月に3回、5月14日から6月8日にかけては4週連続で発射を強行した。
防衛省はミサイルの種類などについて分析を進めているが、韓国軍合同参謀本部は弾道ミサイルの飛距離を約930キロと明らかにした。今年発射されたミサイルの中では、3月6日の「スカッドER」の約1000キロに次ぐ飛距離だった。
軍事アナリストの黒井文太郎氏は「40分飛んだというのが仮に本当であれば」とした上で、「高角度で飛距離を抑える『ロフテッド軌道』の中でもさらに高い角度で飛ばしたのだろう。通常の軌道で発射すれば5500キロ以上は飛ぶはずで、ICBMクラスであるといえる」と指摘した。
種類については「5月14日に発射されたミサイル『火星12』は30分間飛んだとされる。その改良型なのか、まったく別物なのかは不明だが、いずれにしても短期間に威力が増しており、驚異的な進化といっていい」と話す。
6月30日の米韓首脳会談や今月3日の日米電話首脳会談で北朝鮮問題が話し合われ、7、8日にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、日米韓首脳会談が予定されている。
こうした国際社会の圧力に反発した正恩政権が、ミサイル発射に踏み切った可能性もある。
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170705/soc1707050002-n1.html
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170705/soc1707050002-n2.html
北朝鮮の労働新聞が5月30日掲載した、精密誘導システムを搭載した弾道ミサイルの発射実験の写真(共同)
金正恩氏(ロイター)
北朝鮮のミサイル発射を受けて会見に臨む安倍首相=4日午前、首相官邸
幸い現時点で船舶や航空機に被害は確認されていないが、ミサイル発射は今年だけで11回に上る。日本をなめているのは明らかで、制裁強化を含めた断固たる措置が必要だ。
日本政府によると、弾道ミサイルは4日午前9時39分ごろ、北朝鮮西岸から発射された。約40分間にわたって飛行を続け、日本海のEEZに落下したとみられる。
安倍晋三首相は同日午前、「北朝鮮がまたもや弾道ミサイルの発射を強行した。度重なる国際社会の警告を無視するものだ。そして、今回のミサイル発射は、さらに脅威が増したことを明確に示すものだ」と述べた。
北朝鮮は今年に入って、ミサイル発射のペースを加速している。2月12日の新型中距離弾道ミサイル「北極星2」を皮切りに、3月に2回、4月に3回、5月14日から6月8日にかけては4週連続で発射を強行した。
防衛省はミサイルの種類などについて分析を進めているが、韓国軍合同参謀本部は弾道ミサイルの飛距離を約930キロと明らかにした。今年発射されたミサイルの中では、3月6日の「スカッドER」の約1000キロに次ぐ飛距離だった。
軍事アナリストの黒井文太郎氏は「40分飛んだというのが仮に本当であれば」とした上で、「高角度で飛距離を抑える『ロフテッド軌道』の中でもさらに高い角度で飛ばしたのだろう。通常の軌道で発射すれば5500キロ以上は飛ぶはずで、ICBMクラスであるといえる」と指摘した。
種類については「5月14日に発射されたミサイル『火星12』は30分間飛んだとされる。その改良型なのか、まったく別物なのかは不明だが、いずれにしても短期間に威力が増しており、驚異的な進化といっていい」と話す。
6月30日の米韓首脳会談や今月3日の日米電話首脳会談で北朝鮮問題が話し合われ、7、8日にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、日米韓首脳会談が予定されている。
こうした国際社会の圧力に反発した正恩政権が、ミサイル発射に踏み切った可能性もある。
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170705/soc1707050002-n1.html
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170705/soc1707050002-n2.html
北朝鮮の労働新聞が5月30日掲載した、精密誘導システムを搭載した弾道ミサイルの発射実験の写真(共同)
金正恩氏(ロイター)
北朝鮮のミサイル発射を受けて会見に臨む安倍首相=4日午前、首相官邸