韓国の電子機器大手サムスン電子は4日、半導体の生産能力拡大に向け、20兆4000億ウォン(約2兆円)の投資を行うと発表した。量産を開始したばかりの韓国北部の平沢(ピョンテク)工場をはじめとする韓国国内の半導体工場に加え、有機ELディスプレー工場建設などの投資を検討している。
ソウル近郊の平沢市にある新半導体工場の拡張には、約14兆4000億ウォンを追加投資する。すでに投資された15兆6000億ウォンを含めると、2021年までの同工場への投資は30兆ウォンに達する見通し。華城(ファソン)市の半導体工場にも新規生産ライン建設に向け6兆ウォンを投資する。さらにサムスン電子は、韓国中部に有機ELディスプレー工場を建設するための追加投資のほか、中国の西安工場の拡張に関する投資についても検討している。
同社はスマートフォンやテレビで有名だが、同社の利益拡大に最も寄与しているのが世界シェア首位の半導体部門だ。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の時代の到来で半導体の需要は拡大している。同社は市場の旺盛な需要に応えるべく、生産増強のための設備投資を積極的に行う姿勢を改めて示した。(ブルームバーグ Sam Kim)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170705/mcb1707050500017-n1.htm
2017.7.5 06:27