韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は3日、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長と会談して、来年のピョンチャン(平昌)オリンピックに北朝鮮が参加するよう、IOCからも働きかけることを要請し、バッハ会長は前向きに取り組む姿勢を示しました。
韓国のムン大統領は3日、ソウルでIOCのバッハ会長と会談し、この中で北朝鮮が来年2月のピョンチャンオリンピックに参加する意思を示していないことについて、「北がピョンチャンオリンピックに参加すれば、朝鮮半島と世界の平和に貢献することになる」と述べました。
そのうえで、ムン大統領は先週、ワシントンで初めて会談したアメリカのトランプ大統領から、「南北間の平和構築に関して韓国が主導的な役割を果たすことへの支持を得た」という認識を示すとともに、ピョンチャンオリンピックに北朝鮮が参加するよう、IOCからも働きかけることを要請しました。
これに対して、バッハ会長は「ムン大統領の南北和解と朝鮮半島の平和を目指す政策は、オリンピック精神に合致するものであり、積極的に支持する。自分はドイツ人として分断国家の苦痛をよく理解している」と述べ、前向きに取り組む姿勢を示しました。
ムン大統領は先に、ピョンチャンオリンピックで韓国と北朝鮮の合同チームが結成されることに期待感を表しましたが、3日の会談では、合同チームの構想に触れませんでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170703/k10011040001000.html
7月3日 14時14分