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2017年6月28日、韓国・SBSによると、朝鮮王室が日本に送った朝鮮通信使が18世紀に江戸幕府から受け取った「金屏風(びょうぶ)」3点が、韓国にある国立中央博物館の収蔵庫で発見された。
国立中央博物館は「博物館にあった日本の屏風3点と江戸幕府が朝鮮国王に贈呈した金屏風の記録を対比し、その特徴が一致することを確認した」とし、「日本は周辺国との外交で金屏風を積極的に活用したが、朝鮮通信使が受け取った絵図の中で最も優れたものが、幕府の将軍が朝鮮に送る金屏風だった」と説明した。
江戸幕府は文禄の役以後、1607年から1811年まで12回にわたり、日本を訪れた朝鮮通信使に200点の金屏風を贈呈したと推定されているが、これまでに所在が把握できている作品は国立故宮(コグン)博物館にある「芙蓉雁図屏風」1対と「牡丹図屏風」1点の3点だけだった。これに新たに3点が加わり、計6点となった。
今回発見された金屏風は1764年の第11回使節が受け取った「忠信吉野軍図屏風」と「春日祭図屏風」、1711年の第8回使節が受け取った「鎮西八郎(源為朝)図屏風」だ。
国立中央博物館は「金屏風は保存状態が良くないが、韓日絵画交流史を研究するのに役立つ重要な資料」と評価している。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「こんな貴重なものが今まで博物館の倉庫に眠っていたことも分からなかったというのが不思議」「収蔵庫をもっと徹底的に調査しろ。他にも何かあるかも」「管理もできずに収蔵庫にただ寝かしてある遺物がものすごい数ありそう」「博物館の倉庫ってそんなに広いのか」「これはもう発掘だな」など博物館の収蔵品の管理体制に対する批判の声が多く寄せられた。
また、「江戸時代の日本で描かれた屏風が韓国にも残っていたなんて驚きだ」など、日本から韓国に渡った美術品が長い時間を経て発見されたことに感慨を覚えたユーザーの声もみられた。
そのほか「『夢遊桃源図』(天理大学が所蔵する日本の国宝。朝鮮王朝時代初期の山水画家・安堅の作品)を返してくれ」とするコメントもあった。