広瀬すず、キンプリ永瀬廉主演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』で“差別的セリフ”か、脚本家・北川悦吏子は過去にも『半分、青い。』で《女も腐るよ》で炎上
週刊女性2023年2月14日号 2023/2/1
1月17日からスタートしたドラマ、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が大きな話題を集めている。
「広瀬すずさんと永瀬廉さんが主演を務めるラブストーリーです。広瀬さん演じる、婚約破棄されて九州から上京した破天荒な主人公の空豆と、永瀬さん演じる音楽家の青年・音がひょんなことから同居することになる……という物語で、脚本は数々の人気作を手がけた北川悦吏子さん。設定が北川さんの代表作『ロングバケーション』に似ているため、“令和版ロンバケ”と話題になり、第1話の見逃し配信の再生回数は、TBSの火曜ドラマで歴代1位となるほどの反響でした」(テレビ誌ライター)
好調な滑り出しを見せているが、その一方で作中のあるセリフが物議を醸している。
「第1話で、空豆と音が同居する家の家主が、海外帰りの息子と会話するシーンがあります。家主は息子に交際相手ができたのではと思い、“目が青い?”“ハーフのめちゃくちゃ可愛い孫が生まれてくる?”と質問するんです。その後も“(結婚相手を)調達しようかと思ってます”“大根を買う気軽さで”といった息子のセリフが続き、ネット上では《差別的だ》と炎上。そもそも、“九州の田舎出身だから”として破天荒なキャラクターを描くこと自体も疑問視されています」(同・テレビ誌ライター)
脚本を書いた北川は、過去にも劇中のセリフを巡って同様に炎上したことがある。
「2021年の日本テレビ系ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』での、“神保町にはブスしかいない”。また2018年のNHK朝ドラ『半分、青い。』でも“若くて売れるうちに男を見つけたほうがいいんじゃない? 女も腐るよ”というセリフに批判が集まりました」(テレビ局関係者)
ポロリと言ってしまいそうなセリフ
北川の脚本について、テレビドラマに詳しい中央大学教授の宇佐美毅氏に話を聞くと、
「北川さんは、人の心の中に眠っていて気づいていない感情を表に引き出すような脚本を書こうとしています。そのために、社会的、一般的な常識と食い違うことがあります。今回批判されたような言葉は、公的な場では言わないことですが、プライベートではついポロリと言ってしまうかもしれません。そんな部分を逃さずに捉えているのは、北川さんらしいともいえます」
しかし、それが裏目に出るケースも多い。
「ドラマに対する社会的な視線は年々厳しくなってきていて、10年前にできた表現が今は問題とされることも多々あります。北川さんの脚本の力を評価したうえでですが、視聴者が、“フィクションだから”と見過ごせなくなってきていることも事実です。北川ドラマの特徴を受け入れる社会的な状況のほうが厳しくなり、その間に摩擦が生じやすくなってきているように感じます」(宇佐美氏)
人気作だけに、これ以上の炎上は避けたいけれど……。
https://www.jprime.jp/articles/-/26694
週刊女性2023年2月14日号 2023/2/1
1月17日からスタートしたドラマ、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が大きな話題を集めている。
「広瀬すずさんと永瀬廉さんが主演を務めるラブストーリーです。広瀬さん演じる、婚約破棄されて九州から上京した破天荒な主人公の空豆と、永瀬さん演じる音楽家の青年・音がひょんなことから同居することになる……という物語で、脚本は数々の人気作を手がけた北川悦吏子さん。設定が北川さんの代表作『ロングバケーション』に似ているため、“令和版ロンバケ”と話題になり、第1話の見逃し配信の再生回数は、TBSの火曜ドラマで歴代1位となるほどの反響でした」(テレビ誌ライター)
好調な滑り出しを見せているが、その一方で作中のあるセリフが物議を醸している。
「第1話で、空豆と音が同居する家の家主が、海外帰りの息子と会話するシーンがあります。家主は息子に交際相手ができたのではと思い、“目が青い?”“ハーフのめちゃくちゃ可愛い孫が生まれてくる?”と質問するんです。その後も“(結婚相手を)調達しようかと思ってます”“大根を買う気軽さで”といった息子のセリフが続き、ネット上では《差別的だ》と炎上。そもそも、“九州の田舎出身だから”として破天荒なキャラクターを描くこと自体も疑問視されています」(同・テレビ誌ライター)
脚本を書いた北川は、過去にも劇中のセリフを巡って同様に炎上したことがある。
「2021年の日本テレビ系ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』での、“神保町にはブスしかいない”。また2018年のNHK朝ドラ『半分、青い。』でも“若くて売れるうちに男を見つけたほうがいいんじゃない? 女も腐るよ”というセリフに批判が集まりました」(テレビ局関係者)
ポロリと言ってしまいそうなセリフ
北川の脚本について、テレビドラマに詳しい中央大学教授の宇佐美毅氏に話を聞くと、
「北川さんは、人の心の中に眠っていて気づいていない感情を表に引き出すような脚本を書こうとしています。そのために、社会的、一般的な常識と食い違うことがあります。今回批判されたような言葉は、公的な場では言わないことですが、プライベートではついポロリと言ってしまうかもしれません。そんな部分を逃さずに捉えているのは、北川さんらしいともいえます」
しかし、それが裏目に出るケースも多い。
「ドラマに対する社会的な視線は年々厳しくなってきていて、10年前にできた表現が今は問題とされることも多々あります。北川さんの脚本の力を評価したうえでですが、視聴者が、“フィクションだから”と見過ごせなくなってきていることも事実です。北川ドラマの特徴を受け入れる社会的な状況のほうが厳しくなり、その間に摩擦が生じやすくなってきているように感じます」(宇佐美氏)
人気作だけに、これ以上の炎上は避けたいけれど……。
https://www.jprime.jp/articles/-/26694