読売新聞 12/27(火) 9:51
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。各チームのエース級が名を連ねる「花の2区」や試練の山登り……。「名所」が数多く存在するなか、一部の人々が熱視線を注ぐスポットがある。復路7区の二宮地点――ここには、観客として「フリーザ軍団」が現れるからだ。3年ぶりに沿道応援の自粛を求められていない今大会、彼らはまた姿を現すのか? かつて彼らと熱い応援をともにした「シャケーザ」に話を聞いた。(デジタル編集部 古和康行、敬称略)
ドラゴンボールの人気キャラ、なぜか箱根路に登場
箱根駅伝にフリーザ軍団あり――。新型コロナウイルスの影響で、ここ2大会は沿道での応援が自粛を求められ、その姿を見ることはなくなっている。とはいえ、一部のファンの脳裏には、彼らの姿が焼きついているはずだ。
2020年の正月に開かれた大会まで、復路7区の二宮地点には、なぜかドラゴンボールの人気キャラ「フリーザ」のコスプレに身を包んだ観客が出没した。数人の仲間を引き連れて沿道に現れては、流行曲でダンスを披露していた。
ツイッターで目撃報告が広まるなど、フリーザ軍団はいつしか「名物観客」と化した。ファンも増え、インターネット上では風物詩の一つになっていた。
この軍団に2019年、フリーザの頭に魚の切り身がくっついたようなかぶり物をしたコスプレーヤーが加わった。原作のドラゴンボールには出てこない珍妙な姿で「なぜかシャケのかぶり物?」と、ネット上をざわつかせたその男。名は「シャケーザ」という。彼が読売新聞の取材に応じ、フリーザ軍団への熱い思いを語り尽くした。
さわやか対応、ライブ熱演…そして語り出した箱根への思い
シャケーザは、東京・赤坂にある音楽制作事務所で取材を待ち構えていた。スタジオの扉を開けると「わざわざ、ありがとうございます。よろしくお願いします!」。さわやかな声で、仲間2人とともに記者を迎え入れる。仲間の大柄な男性は素顔で、もう一人の女性は、フリーザの最側近キャラ「ザーボン」のコスプレに身を包んでいた。
シャケーザ――本名は山口清孝、大柄な男性は瀬尾和信という。2人は音楽ユニット「SHAKE HEAD」を組む、れっきとした歌手で、ラジオの冠番組も持っている。女性はジュリパンちゃん(本名・年齢、非公開)というコスプレーヤーで、大学時代は箱根駅伝常連校のチアリーダーとして活躍していたそうだ。
本業のライブ演奏をひとしきり披露してくれたあと、山口は静かに箱根駅伝とのなれそめを語りだした。「正直、初めは目立ちたいという気持ちが強かった。でも……」
フリーザに憧れるシャケーザ
「僕にとって箱根駅伝といえばフリーザ軍団。ネットで話題になっているのを見て、いつかは会ってみたいと思っていました」
そもそも「シャケーザ」は、山口が歌手活動の中で生み出したコスプレだ。アニメソングのカバーライブなどに出演していたが、なかなかファンがつかなかった。少しでも観客に笑ってもらおう――。そんな思いで始めたのが、フリーザのコスプレだった。さらに客を盛り上げようと、奇抜なアレンジを加えていった。2013年末に完成したのが、かぶり物にシャケの切り身をあしらった現在のスタイルだ。
※全文・詳細はリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/b02d22e23043bcdf9249c6ce073561399559f06a&preview=auto
二宮地点で選手の到着を待つフリーザ軍団。左から2人目の男が「シャケーザ」だ
取材に応じたシャケーザ(中央)と瀬尾(左)とジュリパンちゃん
インタビューに応じる山口(中央)、瀬尾(左)、ジュリパンちゃんの3人。朗らかな表情で箱根愛を語った
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が1月2、3日に行われる。各チームのエース級が名を連ねる「花の2区」や試練の山登り……。「名所」が数多く存在するなか、一部の人々が熱視線を注ぐスポットがある。復路7区の二宮地点――ここには、観客として「フリーザ軍団」が現れるからだ。3年ぶりに沿道応援の自粛を求められていない今大会、彼らはまた姿を現すのか? かつて彼らと熱い応援をともにした「シャケーザ」に話を聞いた。(デジタル編集部 古和康行、敬称略)
ドラゴンボールの人気キャラ、なぜか箱根路に登場
箱根駅伝にフリーザ軍団あり――。新型コロナウイルスの影響で、ここ2大会は沿道での応援が自粛を求められ、その姿を見ることはなくなっている。とはいえ、一部のファンの脳裏には、彼らの姿が焼きついているはずだ。
2020年の正月に開かれた大会まで、復路7区の二宮地点には、なぜかドラゴンボールの人気キャラ「フリーザ」のコスプレに身を包んだ観客が出没した。数人の仲間を引き連れて沿道に現れては、流行曲でダンスを披露していた。
ツイッターで目撃報告が広まるなど、フリーザ軍団はいつしか「名物観客」と化した。ファンも増え、インターネット上では風物詩の一つになっていた。
この軍団に2019年、フリーザの頭に魚の切り身がくっついたようなかぶり物をしたコスプレーヤーが加わった。原作のドラゴンボールには出てこない珍妙な姿で「なぜかシャケのかぶり物?」と、ネット上をざわつかせたその男。名は「シャケーザ」という。彼が読売新聞の取材に応じ、フリーザ軍団への熱い思いを語り尽くした。
さわやか対応、ライブ熱演…そして語り出した箱根への思い
シャケーザは、東京・赤坂にある音楽制作事務所で取材を待ち構えていた。スタジオの扉を開けると「わざわざ、ありがとうございます。よろしくお願いします!」。さわやかな声で、仲間2人とともに記者を迎え入れる。仲間の大柄な男性は素顔で、もう一人の女性は、フリーザの最側近キャラ「ザーボン」のコスプレに身を包んでいた。
シャケーザ――本名は山口清孝、大柄な男性は瀬尾和信という。2人は音楽ユニット「SHAKE HEAD」を組む、れっきとした歌手で、ラジオの冠番組も持っている。女性はジュリパンちゃん(本名・年齢、非公開)というコスプレーヤーで、大学時代は箱根駅伝常連校のチアリーダーとして活躍していたそうだ。
本業のライブ演奏をひとしきり披露してくれたあと、山口は静かに箱根駅伝とのなれそめを語りだした。「正直、初めは目立ちたいという気持ちが強かった。でも……」
フリーザに憧れるシャケーザ
「僕にとって箱根駅伝といえばフリーザ軍団。ネットで話題になっているのを見て、いつかは会ってみたいと思っていました」
そもそも「シャケーザ」は、山口が歌手活動の中で生み出したコスプレだ。アニメソングのカバーライブなどに出演していたが、なかなかファンがつかなかった。少しでも観客に笑ってもらおう――。そんな思いで始めたのが、フリーザのコスプレだった。さらに客を盛り上げようと、奇抜なアレンジを加えていった。2013年末に完成したのが、かぶり物にシャケの切り身をあしらった現在のスタイルだ。
※全文・詳細はリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/b02d22e23043bcdf9249c6ce073561399559f06a&preview=auto
二宮地点で選手の到着を待つフリーザ軍団。左から2人目の男が「シャケーザ」だ
取材に応じたシャケーザ(中央)と瀬尾(左)とジュリパンちゃん
インタビューに応じる山口(中央)、瀬尾(左)、ジュリパンちゃんの3人。朗らかな表情で箱根愛を語った