スポニチ 2022年12月12日 15:07
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/12/kiji/20221212s00041000379000c.html
人気映画シリーズ「男はつらいよ」に出演した俳優の佐藤蛾次郎(さとう・がじろう)さんが10日に死去した。78歳。10日午前10時ごろ、東京・世田谷区の自宅の浴室で、浴槽につかった状態で動かない佐藤さんを親族が発見し、119番通報。その後、その場で死亡が確認された。外傷はなく、事件性はないとみられる。「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督、女優の倍賞千恵子、俳優の吉岡秀隆が追悼コメントを発表した。
1968年に「男はつらいよ」に出演、69年からは故渥美清さん(96年死去、享年68)が演じる寅さんこと車寅次郎の“弟分”である題経寺の寺男・源公(源吉)役で人気となり、最新作まで出演する「男はつらいよ」シリーズで欠かせない存在となった。
【山田洋次監督】
「50年以上昔、大阪である作品のオーディションを行ったとき、時間に遅れてニヤニヤ笑いながら現れた彼の強烈な印象はいまだに忘れられない。渥美清が仁王様、その足に踏んづけられている天邪鬼が佐藤蛾次郎。このコンビなくして、寅さんシリーズは成り立たなかっただろう。典型を生み出すという、大きな仕事を、彼は小柄な身体、ユニークな表情、愛嬌のあるガラガラ声で表現してくれた。『男はつらいよ』シリーズを支えたレギュラーメンバーがまた一人減って、寂しくなりました」と追悼した。
【倍賞千恵子】
「ガジさんとは、よくお電話で近況や昔話をしていましたね。今日は葛飾に出かけるので、久しぶりにお電話でもしてみようとしていたときに知らせを聞き、とても驚いています。残念でなりません。私がガジさんに初めてお会いしたのは、映画『白昼堂々』のときで、その時から面白い人だなと思っていました。まさか『寅さん』でこんなに長くお仕事ができるとは思ってもいませんでした。ガジさんがケガをして映画に出られなかったとき、渥美さんとお見舞いに行ったら『えへへ』と笑って言い訳をしていた姿が懐かしいです。とっても優しく愛妻家だったガジさん、もう奥様に会えましたか?
【吉岡秀隆】
「男はつらいよ」の撮影のときに必ず差し入れしてくださる蛾次郎のつくったカレーの味と、「満男、うまいか?」と少年のような笑顔で聞いてくださったことが昨日のことように思い出されます。スタジオの片隅にいる僕をいつも気にかけてくださったこと、忘れません。ありがとうございました。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/12/kiji/20221212s00041000379000c.html
人気映画シリーズ「男はつらいよ」に出演した俳優の佐藤蛾次郎(さとう・がじろう)さんが10日に死去した。78歳。10日午前10時ごろ、東京・世田谷区の自宅の浴室で、浴槽につかった状態で動かない佐藤さんを親族が発見し、119番通報。その後、その場で死亡が確認された。外傷はなく、事件性はないとみられる。「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督、女優の倍賞千恵子、俳優の吉岡秀隆が追悼コメントを発表した。
1968年に「男はつらいよ」に出演、69年からは故渥美清さん(96年死去、享年68)が演じる寅さんこと車寅次郎の“弟分”である題経寺の寺男・源公(源吉)役で人気となり、最新作まで出演する「男はつらいよ」シリーズで欠かせない存在となった。
【山田洋次監督】
「50年以上昔、大阪である作品のオーディションを行ったとき、時間に遅れてニヤニヤ笑いながら現れた彼の強烈な印象はいまだに忘れられない。渥美清が仁王様、その足に踏んづけられている天邪鬼が佐藤蛾次郎。このコンビなくして、寅さんシリーズは成り立たなかっただろう。典型を生み出すという、大きな仕事を、彼は小柄な身体、ユニークな表情、愛嬌のあるガラガラ声で表現してくれた。『男はつらいよ』シリーズを支えたレギュラーメンバーがまた一人減って、寂しくなりました」と追悼した。
【倍賞千恵子】
「ガジさんとは、よくお電話で近況や昔話をしていましたね。今日は葛飾に出かけるので、久しぶりにお電話でもしてみようとしていたときに知らせを聞き、とても驚いています。残念でなりません。私がガジさんに初めてお会いしたのは、映画『白昼堂々』のときで、その時から面白い人だなと思っていました。まさか『寅さん』でこんなに長くお仕事ができるとは思ってもいませんでした。ガジさんがケガをして映画に出られなかったとき、渥美さんとお見舞いに行ったら『えへへ』と笑って言い訳をしていた姿が懐かしいです。とっても優しく愛妻家だったガジさん、もう奥様に会えましたか?
【吉岡秀隆】
「男はつらいよ」の撮影のときに必ず差し入れしてくださる蛾次郎のつくったカレーの味と、「満男、うまいか?」と少年のような笑顔で聞いてくださったことが昨日のことように思い出されます。スタジオの片隅にいる僕をいつも気にかけてくださったこと、忘れません。ありがとうございました。