スポーツ報知 2022.10.12(水) 02:55
楽天の主な右打者成績
楽天が来季の新外国人として、今季ナショナルズからFAとなっているマイケル・フランコ内野手(30)の獲得調査を行っていることが11日、分かった。フィリーズ在籍時の15年から5年連続で2ケタ本塁打をマークするなどメジャー通算130本塁打を誇る右打者。13年以来のリーグ制覇を目指す来季へ戦力整備を進める。
楽天が今オフの補強第1弾として、ナショナルズFAのフランコに照準を定めていることが判明した。ドミニカ共和国出身。フィリーズで14年途中にメジャーデビューすると、翌15年には80試合で打率2割8分、14本塁打、50打点を挙げるなど素質が開花した。16年には自己最多25本塁打をマークするなど5年連続で2ケタ本塁打を放つ活躍を見せた。今季はマイナー契約からメジャーに返り咲き、103試合で打率2割2分9厘、9本塁打、39打点をマークしており、力は健在だ。
チームは今季パ・リーグ2位の533得点を挙げた一方で、残塁数は同最多の1075とチャンスを生かし切れず。二塁打数はパ最少の179本と長打力の欠如は否めなかった。
左打者が並ぶ打線は、浅村に続く右打者が不在。今季はギッテンス、内田、岩見、和田、DeNAからトレード加入した伊藤らを起用したが、目立った活躍はできなかった。フランコを獲得できれば、最大の補強ポイントが埋まる算段になる。
185センチ、101キロの体格で本職は一、三塁だが、内野は全ポジションを守れる高いユーティリティー性を持つ。チーム事情を考えると、一塁を守る可能性が高い。現状、内野でレギュラーが確約されるのは二塁の浅村だけ。鈴木大、茂木を含めたポジション争いが過熱することは必至で、さらなるチーム力アップにもつながりそうだ。
4位に終わったシーズン終了後、石井監督兼GMは「毎年優勝争いできるチームをしっかりとつくっていかないといけない」と“常勝軍団”構築への強い使命感を語っていた。まずはウィークポイントを補うキーマン獲得に全力を注ぐ。
◆マイケル・フランコ(Maikel Franco)1992年8月26日、ドミニカ共和国生まれ。30歳。2010年にフィリーズと契約し、14年9月にメジャーデビュー。16年には25本塁打、88打点をマークした。ロイヤルズ、オリオールズを経て、今季はナショナルズでプレーし、103試合に出場し打率2割2分9厘、9本塁打、39打点。メジャー通算130本塁打。185センチ、101キロ。右投右打。
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