チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第1節が7日に行われ、フランクフルト(ドイツ)とスポルティング(ポルトガル)が対戦した。
“欧州最高峰の舞台”で日本人対決が実現した。昨シーズンのCLに参加していたのはリヴァプールに所属していた南野拓実(現:モナコ)のみだったため、日本人対決は2020−21シーズン以来のこと。当時はグループCでマルセイユ(フランス)とポルト(ポルトガル)が対戦。第4節ではマルセイユに所属していていた酒井宏樹(現:浦和レッズ)と長友佑都(現:FC東京)、ポルトに所属していた中島翔哉がおよそ10分間同時に出場し、両チーム含めて3人の日本人選手がピッチに立っていた。
ホームチームのフランクフルトは鎌田大地を先発で起用し、CLでの経験豊富なマリオ・ゲッツェもスタメン入り。長谷部誠はベンチからのスタートとなっている。一方、スポルティングに所属している守田英正も中盤のポジションでスタートから出場。セバスティアン・コアテスやフランシスコ・トリンコンらも先発に名を連ねた。
最初に決定機を作ったのはフランクフルト。2分、相手のバックパスを狙っていたランダル・コロ・ムアニがGKと1対1のチャンスを迎えるも、GKアントニオ・アダンが足に当ててゴールを許さず。続く16分には再びスポルティングのミスから、ペナルティエリア左に侵入した鎌田が中央への折り返しを狙ったものの、GKアダンにキャッチされてフィニッシュまで持ち込めない。30分にはイェスパー・リンドストロムからのスルーパスに再び鎌田が反応。角度のないところからマイナスへのクロスを試みるが、ジャストミートしなかった。
対するスポルティングは35分、右サイドでボールをキープしたマーカス・エドワーズが前を向き、ペドロ・ポロとのワンツーでペナルティエリア内に侵入。カットインから左足でニアサイドを狙ったが、シュートはGKケヴィン・トラップにセーブされた。前半はこのままスコアレスで終了する。
後半も序盤こそフランクフルトが優勢に見えたが、均衡を破ったのはスポルティングだった。65分、左サイドから前進すると、高い位置でボールを持ったペドロ・ゴンサウヴェスがペナルティエリア内に斜めのパスを供給。走り込んだ守田がワントラップから左足でマイナスへ折り返し、最後はエドワーズが左足で強引にねじ込んだ。
勢いに乗ったスポルティングは67分、守田のダイレクトでのスルーパスに反応したゴンサウヴェスが右サイドへ展開すると、エドワーズが得意のカットインからペナルティエリアに侵入。時間を作ってから横へと繋ぎ、トリンコンがワントラップから左足でネットを揺らした。82分には自陣でボールを奪ったポロが持ち前のスピードで右サイドを駆け上がり、アーリークロスを入れる。最後はヌーノ・サントスが冷静に沈め、スポルティングが試合を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。鎌田は84分まで出場し、長谷部との交代でピッチを後にしている。一方の守田はフル出場し、スポルティングの勝利に貢献した。
次節は13日に行われ、フランクフルトは敵地でマルセイユと対戦する。一方、スポルティングはホームにトッテナム(イングランド)を迎える予定だ。
【スコア】
フランクフルト 0−3 スポルティング
【得点者】
0−1 65分 マーカス・エドワーズ(スポルティング)
0−2 67分 フランシスコ・トリンコン(スポルティング)
0−3 82分 ヌーノ・サントス(スポルティング)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c7b909fba54db0e144d17b552fad1255d2a85bc