4/15(金) 5:15配信
東スポWeb
佐藤輝の「1番起用」はあるのか(東スポWeb)
サトテルの2番起用も及ばず…。阪神は14日の中日戦(バンテリン)に1―4で敗れ、泥沼の6連敗。今季初めて主砲の佐藤輝明内野手(23)を「2番」に前倒しする新オーダーで臨んだが、連敗脱出はかなわなかった。開幕17試合でいまだ1勝はプロ野球ワースト。勝率はついに0割6分3厘まで下がった。
この日の当初の先発は藤浪晋太郎(27)だったが前日13日にコロナ陽性が発覚し、登板を回避。代役にルーキー・桐敷拓馬(22)を起用も、さすがに荷が重かった。左腕は初回に2点を失うと、2番手・尾仲祐哉(27)が3回に2失点。序盤に4点を追う展開となり、事実上この時点で勝負あり≠セった。
猛虎打線は前日まで4試合連続で1得点以下と絶不調。矢野燿大監督(53)は攻撃陣のテコ入れ策として開幕から4番に座っていた佐藤輝を2番に据え、5番・大山悠輔(27)を4番、その前後に前日まで得点圏打率4割超えの近本光司(27)、糸井嘉男(40)をそれぞれ3番、5番に据えた。
「現状、機能してないので。何かきっかけが欲しいというところで、バッティングコーチやみんなと相談しながらやってみようかなと」(矢野監督)と得点確率を少しでも高める一手を打った。だが、そんな窮余の策も実らず、得点は9回の犠飛で挙げた1点のみ。適時打は実に52イニングなしの惨状だ。
大胆なオーダー変更に関わった井上一樹ヘッド(50)は「コロコロ変えるのは…明日も」と、当面は佐藤輝の2番継続起用を示唆した。
この配置転換には、他チームのスコアラーも理解を示す一方、「これは確実に(敵の)先発投手にプレッシャーにはなりますね」と警戒を口にしたのが、さらに打順を一つ上げた佐藤輝の「1番起用」だ。
「分かりやすく言えば今、メジャーで大谷翔平(エンゼルス)が、野手の打順は1番でしょ? ソフトバンクの柳田なんかも、これまで何度もあった。怖いのは特に初回。どんなに経験のある投手でも、立ち上がりというのは、何度やっても不安。ある意味ではシングルヒットはOKで、怖いのは長打。となると四球をもらえることだってある。ホームランを打てる打者を1、2番に置くのは、そういった相手投手の心理にもより働きかけることはできるし、彼は足も速いからね。近本のように1本のヒットで二塁から生還とか、常に二つ以上の進塁を狙える脚力もある」(セ・リーグ球団スコアラー)
ここまで3本塁打、8打点と4番としても一定の働きを見せていたが、打線全体が低調ななか、出塁率も3割以上と、近本、大山に次ぐ数字をはじき出していた。「プロ初」の上位打線を任せた背景として、昨年より進化した「安定感」をもとに、長打のみならずより幅広い役割を求めた格好だ。果たして、メジャー流とも言える佐藤輝の上位起用は、もがき苦しむ猛虎に光明をもたらすか…。
https://news.yahoo.co.jp/articles/926e7e905071448d9abca91afcd894f40f2114a8