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日本映画界の祭典「第45回日本アカデミー賞」の授賞式が11日、東京都内のホテルで行われ、最優秀主演男優賞は国内外の賞レースを席巻している「ドライブ・マイ・カー」(監督濱口竜介)の西島秀俊(50)が初受賞した。
原作は村上春樹氏の短編集「女のいない男たち」収蔵の同名小説。舞台俳優で演出家の主人公・家福(西島)が妻を亡くしてから2年後、広島の演劇祭に参加。寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦透子)と出会い、自身の悲しみを見つめ直す姿を描く。
初の優秀主演男優賞で一気に最優秀賞に輝いた西島は「世界が混乱して人とのつながりが切れている中、東日本大震災から11年という中で、魂の再生の物語が賞を頂けたことは何か大きな意味があるのではないかと思う」と感激の面持ち。「日本映画のために、これからも身をささげます」と力強く語った。