3/6(日) 17:32
スポーツ報知
山村紅葉 西村京太郎さんを追悼「『サスペンスの裏女王』と呼んでいただけるのは先生のおかげ」
トラベルミステリーの第一人者で「十津川警部」シリーズで知られる作家の西村京太郎(にしむら・きょうたろう、本名矢島喜八郎=やじま・きはちろう)さんが3日に肝臓がんのため、神奈川県内の病院で死去した。享年91歳だった。
「十津川警部シリーズ」などのサスペンスドラマに多数出演し、親交のあった女優の山村紅葉は6日、西村さんへの追悼コメントを寄せた。
山村は「エッ!こんなに早く亡くなるなんて!とショックを受けましたが、享年91歳だったことに驚いてしまうほど、無邪気で少年のような感性を持った方でした」と回顧。「湯河原に家を建てられて初めて伺った時、立派な温泉やオシャレな螺旋(らせん)階段に見ほれていると、先生が『早くベランダに!3種類の列車が走っているのが見られるんだよ。後2分後に!』とおっしゃって列車の種類などを説明してくださった時の満面の笑みは、今でも忘れられません」と懐かしんだ。
西村さんとの思い出は数え切れないほどある。「新幹線の形のペットボトルをお土産に差し上げると、『これ新型車両だね。僕が先月乗った型とはドアのここがね〜』と眺めていらっしゃいました。毎月のようなにお宅に伺っていましたが、新メニューのお料理が出て来ると『山村(美紗)さんは、こういうのすぐトリックにしちゃうんだよね』などいつも母(『赤い霊柩車シリーズ』などの山村美紗さん)の思い出話をしてくださいました」としみじみ。「日本国中のたくさんの列車に乗せていただきました。『サスペンスの裏女王 山村紅葉』と呼んでいただけるようになったのは西村先生のおかげです。もっとお目にかかって、お話伺いたかったのに残念です。天国から、たくさんの列車が見渡せますように!ご冥福をお祈り申し上げます」と別れを惜しんだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee96350aea9566c59a28a0139eb62f813a181982