https://news.yahoo.co.jp/articles/1b07b653e8aefb5c4d5171ca61adf37653296a8b?page=1
1月11日。TBSラジオの人気番組「伊集院光とらじおと」のエンディングでついに本人の口から発表された、春をもっての番組終了。
「発表のタイミングは、局の意向と伊集院さんサイドのすり合わせの結果でした。が、この日は上層部から降りてきた紙が進行台本のエンディング部分に挟まっていた。
そこには『僕のわがままを聞き入れて貰って(降板するが)感謝している』というニュアンスの“告知の提案”があった。
伊集院さん本人は、放送上で『それに従っていると、もはや僕はラジオパーソナリティではないっていうことになるので、そちらの方はご遠慮させていただきますけれど』と冷静に話しましたが、
スタジオでは『なんだよコレは。よくこんなものをスタジオに届けたな!』と怒号が飛んだと聞いています」
TBSラジオの朝の帯番組「伊集院光とらじおと」がスタートしたのは2016年4月。それまで30年続いた長寿番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」の後継として、大沢悠里氏からの指名で満を持して迎え入れられたのが伊集院だった。
すでに月曜の深夜番組「深夜の馬鹿力」は25年以上も続け、聴取率も不動の1位を突っ走ってきたTBSラジオの功労者に“朝の顔”を任せるのは社内的にも自然な流れだったという。
長年の伊集院ファンやTBSリスナーからは歓喜の声があがっていたものの、2年ほどして潮目が変わる出来事があった。2018年6月の新社長就任だ。
「いまの三村孝成氏が社長となり、いわゆる番組改革が始まった。久米宏さん、荒川強啓さん、宮川賢さんといったTBSラジオの人気パーソナリティたちの番組を次々と終了させていったんです。
三村社長は、博報堂からJ-WAVEを経て40代でTBSラジオに入社した人物です。リスナー間でいわれる“TBSのFM化”はそれも大きいのだと思います」
三村社長の改革はほかにもあった。2カ月にいちどのスペシャルウィークと呼ばれる『聴取率調査週間』からの撤退も断行したのだ。
「各局が豪華ゲストを呼び、リスナーに賞金や商品を配る期間です。伊集院さんはスペシャルウィークと長年大事に付き合い、毎回商品を提供してもらっていたスポンサーさんがいたんです。だから鶴の一声の“撤退”にはすごく困惑をしていました。
結果、伊集院さんは社長の意向に反して、スペシャルウィークとは関係ないとしながら同時期にリスナープレゼントを続ける決断をした。