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<北京オリンピック(五輪):カーリング 日本−スイス>◇準決勝◇18日◇国家水泳センター
【写真】藤沢五月の手に書かれた「感謝」の文字
北京オリンピック(五輪)のカーリング女子準決勝が18日に行われる。
2大会連続のメダルに挑む日本代表のロコ・ソラーレが迎えるのは世界王者スイス。17日に1次リーグ最終戦で4ー8で敗れた相手との再戦となる。
日本代表のロコは、他国の結果もあり、5勝4敗の4位で準決勝進出を決め、仕切り直しの大一番になる。勝敗の鍵を探った。
<1>ショット率
10カ国が総当たりした1次リーグを終えて、チーム別のショット率では日本は1位の82・3%を誇る。数字はいかにショットが効果的だったかを4段階評価で決めているが、8割を超える数字を残した。
対するスイスは81・6%。4ー8で負けた第9戦では、スキップの藤沢五月が最終投を2エンド連続でミスした印象が強いが、実は藤沢は1次リーグの主にスキップが努めるフォース部門のショット率では1位の80・1%。唯一、8割超えのアベレージを誇る。
<2>けが
スイスのサードでスキップを務めるシルバナ・ティリンツォーニが日本戦で途中交代した。カーリングの試合で、しかも司令塔役が変わることは珍しかった。「ベストフレンド」と話す吉田知那美も心配そうに見つめていた。
その後はコーチ席で見守り、試合後に「足は大丈夫よ。ばっちりというわけではないですが。でも、明日試合ができないほどではない。最後までやろうと思えばできましたが、これ以上悪化しないため」とした。
互いに尊敬し合うチーム同士。日本も万全の状態でも決戦を望んでいるだろう。ただ、足の状態が試合に影響を及ぼす可能性は残す。
<3>対戦成績
日本は通算2勝11敗と大きく負け越している。リードの吉田夕梨花は「体格の割にドローなどで、いいショットを決めてくる」と印象を語る。繊細なウェイトを操るドローショットは1次リーグの敗戦した試合でも光った。
ただし、世界選手権の優勝は8度誇るスイスは五輪での金メダルはまだ手にしていない。
<4>デジャブ
セカンドの鈴木夕湖が「たなぼた突破」とした4強入りは、18年平昌五輪とあまりにも似ていた。
最終戦の相手スイスに4−8で負けて、同時開始だったスウェーデンの勝利に救われる形は同じ。「神様が与えてくれた、神様というかチームスウェーデンが与えてくれたすごくいいチャンス」と藤沢の士気も上がる。
4年前は準決勝で韓国に敗れた。鈴木は「そこは同じにしちゃいけないですね」と、“脱デジャブ”を誓った。
<5>コミュニケーション
17日のスイス戦。第7エンドの終了時に、吉田知がツボに入ったように大笑いしていた。藤沢がショットを決めて2点を取った。4人で集まると、思わず笑いが起きた。
それまでミスが目立った藤沢のことが気掛かりだった。全員のコミュニケーションでわずかに足りない部分があったという。そこを見つめ直して投げたショットが、見事に狙いどおりになった。吉田知は言う。
「本当にカーリングって簡単そうに見えるんですけど、一投のテーク、一投のドローはものすごく大変なことで。いや、本当にそのカーリングって難しいんだよっていうのを、この試合でもう1度教えられるじゃないけど、試されてるような。7エンド目にようやく思った通りに石が運べて、本当にただ単純に、うれしかったです。やればできるじゃんって思いました」
それで4人の笑顔が弾けた。この明るさこそ、ロコ・ソラーレらしい瞬間だった。再確認した自信を、再戦に持ち込めるか。
勝てば2大会連続、そして平昌を超える色のメダル獲得が決まる。試合は午後8時5分(日本時間同9時5分)に開始される
日刊スポーツ 2/18(金) 15:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bee55f98bd1fef9f037f1da347719bc61f7d3f8
<北京オリンピック(五輪):カーリング 日本−スイス>◇準決勝◇18日◇国家水泳センター
【写真】藤沢五月の手に書かれた「感謝」の文字
北京オリンピック(五輪)のカーリング女子準決勝が18日に行われる。
2大会連続のメダルに挑む日本代表のロコ・ソラーレが迎えるのは世界王者スイス。17日に1次リーグ最終戦で4ー8で敗れた相手との再戦となる。
日本代表のロコは、他国の結果もあり、5勝4敗の4位で準決勝進出を決め、仕切り直しの大一番になる。勝敗の鍵を探った。
<1>ショット率
10カ国が総当たりした1次リーグを終えて、チーム別のショット率では日本は1位の82・3%を誇る。数字はいかにショットが効果的だったかを4段階評価で決めているが、8割を超える数字を残した。
対するスイスは81・6%。4ー8で負けた第9戦では、スキップの藤沢五月が最終投を2エンド連続でミスした印象が強いが、実は藤沢は1次リーグの主にスキップが努めるフォース部門のショット率では1位の80・1%。唯一、8割超えのアベレージを誇る。
<2>けが
スイスのサードでスキップを務めるシルバナ・ティリンツォーニが日本戦で途中交代した。カーリングの試合で、しかも司令塔役が変わることは珍しかった。「ベストフレンド」と話す吉田知那美も心配そうに見つめていた。
その後はコーチ席で見守り、試合後に「足は大丈夫よ。ばっちりというわけではないですが。でも、明日試合ができないほどではない。最後までやろうと思えばできましたが、これ以上悪化しないため」とした。
互いに尊敬し合うチーム同士。日本も万全の状態でも決戦を望んでいるだろう。ただ、足の状態が試合に影響を及ぼす可能性は残す。
<3>対戦成績
日本は通算2勝11敗と大きく負け越している。リードの吉田夕梨花は「体格の割にドローなどで、いいショットを決めてくる」と印象を語る。繊細なウェイトを操るドローショットは1次リーグの敗戦した試合でも光った。
ただし、世界選手権の優勝は8度誇るスイスは五輪での金メダルはまだ手にしていない。
<4>デジャブ
セカンドの鈴木夕湖が「たなぼた突破」とした4強入りは、18年平昌五輪とあまりにも似ていた。
最終戦の相手スイスに4−8で負けて、同時開始だったスウェーデンの勝利に救われる形は同じ。「神様が与えてくれた、神様というかチームスウェーデンが与えてくれたすごくいいチャンス」と藤沢の士気も上がる。
4年前は準決勝で韓国に敗れた。鈴木は「そこは同じにしちゃいけないですね」と、“脱デジャブ”を誓った。
<5>コミュニケーション
17日のスイス戦。第7エンドの終了時に、吉田知がツボに入ったように大笑いしていた。藤沢がショットを決めて2点を取った。4人で集まると、思わず笑いが起きた。
それまでミスが目立った藤沢のことが気掛かりだった。全員のコミュニケーションでわずかに足りない部分があったという。そこを見つめ直して投げたショットが、見事に狙いどおりになった。吉田知は言う。
「本当にカーリングって簡単そうに見えるんですけど、一投のテーク、一投のドローはものすごく大変なことで。いや、本当にそのカーリングって難しいんだよっていうのを、この試合でもう1度教えられるじゃないけど、試されてるような。7エンド目にようやく思った通りに石が運べて、本当にただ単純に、うれしかったです。やればできるじゃんって思いました」
それで4人の笑顔が弾けた。この明るさこそ、ロコ・ソラーレらしい瞬間だった。再確認した自信を、再戦に持ち込めるか。
勝てば2大会連続、そして平昌を超える色のメダル獲得が決まる。試合は午後8時5分(日本時間同9時5分)に開始される
日刊スポーツ 2/18(金) 15:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bee55f98bd1fef9f037f1da347719bc61f7d3f8