2/10(木) 5:15配信
東スポWeb
練習試合をプレハブ小屋から“見学”した新庄監督(東スポWeb)
日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督(50)の洞察力が他球団の脅威となりそうだ。
初の対外試合となった8日の阪神戦(宜野座=練習試合)に6―2と快勝し白星発進。その試合後にはプレーボールから4回まで、ベンチではなくスタンドにあるプレハブ小屋から見学≠オていた理由を「全体の(選手の)足の動きとピッチャーのクセを見ていた。ベンチからじゃ(角度的に)見えない。今日の時点で(先発した)タイガースのピッチャー(及川)の真っすぐと変化球の(腕の角度の)クセ分かりましたよ。人間観察好きだから」と明かしていた。
現役時代から相手投手のクセを見抜く洞察力に長け、それをバッティングに生かしていた指揮官は、7日のブルペンでもその能力をさりげなく披露していた。
170球に及ぶ投げ込みを7年目左腕・加藤貴之投手(29)が行っていたのだが、100球を超えたあたりから見守っていた新庄監督から突然、普段はほぼすべての投球をセットポジションから行う加藤に「ワインドアップでの投球をしてみて」と注文が入った。
加藤は突然の指示に戸惑いながらも、ボスの指示通りにワインドアップでの試投を数十球。今度は捕手の左斜め後ろにいた指揮官から「真っすぐのところで、ここが出ない。ワインドの時にクセがバレる」と声が飛んだ。
往々にして「投手のクセはグラブ周辺に現れる」といわれるが、打者側から見て、ワインドアップ時の、グラブへの左手の入れ方の角度で直球と変化球の違いが見破れるとの指摘だった。
何よりベンチに「クセ盗みの達人」がいるというアナウンス効果は、戦力層がパ・リーグのライバル5球団に比べて圧倒的に落ちる日本ハムにとっては無形の力となりうる。自軍投手のクセ矯正にもその洞察力が生かされていきそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d5b40e7cf477e83516ec2e2c0c3ba8199e60eee