国際オリンピック委員会(IOC)は3日、北京市内で総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の28の実施競技を正式に承認した。昨夏の東京五輪で開催都市の提案による1大会限りの「追加競技」として初採用されたスケートボード、サーフィン、スポーツクライミングの3競技が、陸上や水泳と同じ実施競技に初めて入った。
【全自動の中華鍋、天井から降りる料理… 取材で見た光景】
IOCは「若者が中心で東京五輪でデビューに成功し、(ロサンゼルスのある)カリフォルニアに深く根ざしている」と評価するスケートボードなどをリストに加えた一方で、伝統の近代五種、ボクシング、重量挙げは来年のIOC総会まで扱いを「保留」とした。
近代五種は馬術に代わる新種目を検討中、他の二つは組織運営に課題があることを理由とした。総会ではIOC委員から質問は出ず、全会一致で承認された。トーマス・バッハ会長は「(実施競技を検討する)プログラム委員会がすばらしい仕事をしてくれた」と満面の笑みを浮かべた。
以前は開催地に関わらず常に実施する競技を「中核競技」と定めていたが、13年にバッハ氏が会長に就任して以降、その名称は使われなくなった。IOC関係者は「競技の出し入れが増える流れになってきた。そのターゲットは明確に若者へ向かっている」と変化を説明する。
収入の約7割を放映権料に依存するIOCにとって、未来の視聴者である若者をつなぎ留めることは重要なテーマ。そのため、アクロバティックな技がテレビ映えするスケートボードやビッグエアなどの「エクストリーム(過激な)スポーツ」を年々増やしている。
若者の関心を集める取り組みでは、17年からコンピューターゲームで対戦する「eスポーツ」の導入も検討してきた。しかしスポーツとして扱うことへの抵抗は強く、すぐに方針転換した。昨年からは体を動かしながらデジタル空間で争う「バーチャル(仮想)スポーツ」の採用を模索しており、スポーツの定義は明確ではない。
最近のIOCの競技採用を巡る動きについて、日本オリンピック委員会(JOC)の理事経験者は「サーカス化し、選手の故障のリスクが増している。理念を欠いた迎合が目立つ」と疑問を呈した
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8bb26a0e1cef29036a999201f5049a19884a75e
【全自動の中華鍋、天井から降りる料理… 取材で見た光景】
IOCは「若者が中心で東京五輪でデビューに成功し、(ロサンゼルスのある)カリフォルニアに深く根ざしている」と評価するスケートボードなどをリストに加えた一方で、伝統の近代五種、ボクシング、重量挙げは来年のIOC総会まで扱いを「保留」とした。
近代五種は馬術に代わる新種目を検討中、他の二つは組織運営に課題があることを理由とした。総会ではIOC委員から質問は出ず、全会一致で承認された。トーマス・バッハ会長は「(実施競技を検討する)プログラム委員会がすばらしい仕事をしてくれた」と満面の笑みを浮かべた。
以前は開催地に関わらず常に実施する競技を「中核競技」と定めていたが、13年にバッハ氏が会長に就任して以降、その名称は使われなくなった。IOC関係者は「競技の出し入れが増える流れになってきた。そのターゲットは明確に若者へ向かっている」と変化を説明する。
収入の約7割を放映権料に依存するIOCにとって、未来の視聴者である若者をつなぎ留めることは重要なテーマ。そのため、アクロバティックな技がテレビ映えするスケートボードやビッグエアなどの「エクストリーム(過激な)スポーツ」を年々増やしている。
若者の関心を集める取り組みでは、17年からコンピューターゲームで対戦する「eスポーツ」の導入も検討してきた。しかしスポーツとして扱うことへの抵抗は強く、すぐに方針転換した。昨年からは体を動かしながらデジタル空間で争う「バーチャル(仮想)スポーツ」の採用を模索しており、スポーツの定義は明確ではない。
最近のIOCの競技採用を巡る動きについて、日本オリンピック委員会(JOC)の理事経験者は「サーカス化し、選手の故障のリスクが増している。理念を欠いた迎合が目立つ」と疑問を呈した
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8bb26a0e1cef29036a999201f5049a19884a75e