混戦のパ・リーグで最下位にあえぐ日本ハム。その要因は多々あるが、主砲・中田翔(32)の不調が何より大きい。主に4番で起用されながら、打率は1割台、本塁打はわずか4本(5月30日現在・以下同)だ。
「過去に打点王を3度獲得するなど勝負強さがウリだが、今季の打点はまだ11。チーム得点もロッテの243に対し、日ハムは僅か157で、中田のブレーキが響いている」(番記者)
9年前の監督就任時から4番に固定するなど、中田への思い入れが強い栗山英樹監督だが、5月17日、遂に出場選手登録を抹消。
「2番や7番などプレッシャーの少ない打順に据えたり、スタメンから外して休養させたりと、手を尽くして復活を待ち続けた。しかし、最後は中田から『このままではチームに迷惑を掛ける』と二軍行きを申し出たそうです」(同前)
栗山監督は降格理由を「体調不良」と説明した上で、「翔らしくないのも事実。体のことを含めてね」と歯切れが悪い様子で語った。前出の番記者は「ケガをしたという情報もなく、体調以外の理由があるのではないか」と訝しがる。
「いい大人が恥ずかしい」…寄せられた抗議の声
確かに今季の中田は精神的に不安定だ。4月7日には三振後に怒ってバットを叩き割ると、ベンチ裏で転倒し、右目上にたんこぶを作って途中交代した。札幌のテレビ局関係者が明かす。
「実はここ数年、凡退した中田が暴れる様子がテレビに映ると、『教育上良くない』『いい大人が恥ずかしい』といった抗議が球団や局に寄せられていた。そのため、昨季から『ベンチで道具を叩きつけるなどの八つ当たり行為は禁止する』というお達しが出ましたが、そのルールを無視するほど我を忘れていたようです」
後輩に高級時計をプレゼントしたり、高級クラブで100万円近い飲み代を現金で払ったりと豪快な一方、「実際は繊細で、他人からどう見られているかを気にする男。不振に陥ると悩みすぎて心を病んでしまう」(球団OB)という面もある。
「中田は3年前からインスタグラムを開設し、コメントも熱心にチェックしている。ところが“バット叩き割り事件”以降、ファンからの『もうファイターズに要らない』といったアンチコメントが一気に増え、傷ついている」(前出・番記者)
二軍落ち後は、ファーム戦にも出場していない。
「鎌ケ谷の二軍施設でも目撃情報はなく、札幌に一人でいるようです。ただ、コーチもトレーナーもいないのにどうやって練習しているのか……、チーム関係者は心配しています」(同前)
今年が3年契約の最終年。ファンはベンチではなく打席での大暴れが見たいはず。
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