日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が、新型コロナ禍の深刻化により中止へのムードが高まっている東京五輪について複雑な胸中を吐露した。
11日にオンラインで取材に応じた森保監督は、東京五輪について「大会が行われなかったら残念だが、世の中のコロナ禍を考えると五輪が開催されない判断もあり得ること」と中止の世論が高まっていることに理解を示した。
そのうえで「これから五輪がなくなったとしてもサッカーはW杯があるし、選手たちは所属クラブがあってプロとしてのキャリアをどれだけ積み重ねていけるかが大切だ。自分の価値を上げるためにやり続け、その成長の途中に五輪の舞台があると捉えてもらえるように選手には話したい」と中止の場合は選手に向けて気持ちを切り替えるよう呼びかける考えだ。
五輪が中止または再延期された場合の対応については「五輪がなくなった場合のプランは、今は何も考えていない。五輪があるかないかに関しては、決定をされる方々の判断に従っていきたい」とどちらにしても正式な決定を受けて柔軟に動いていく方針だ。
また、注目されるオーバーエージ(OA)枠選手の招集については「6月のU―24代表の活動には、OAの選手も参加という方向で考えたい。けがやコンディションもあるので、最終的にどういうメンバー構成になっているかは現時点で話せないが、OAも加わる方向で考えている」と方針を明言。「五輪年代の選手たちにとって、先輩たちが成長の手助けとなる」と相乗効果に期待した。
五輪の開催は微妙な状況だが、森保ジャパンは粛々と準備は進めていく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11e8ca24348035604c74779622e3d31337479798
5/11(火) 12:59配信