夕刊フジ4.12
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/210412/bas2104120003-n1.html
東京六大学野球(神宮)で11日、昨秋優勝の早大が57連敗中の東大との2回戦で0−0の引き分け。元ロッテ投手の小宮山悟監督(55)は冷や汗をかかされた。
「指導力不足ということで。この期に及んで、サインを理解していないケースが何件かあった。オープン戦からずっと同じサインでやってきているのに」と第一声。4回以外の全イニングで走者を出し、うち5度も先頭打者が出塁しながら得点を奪えなかった。
4回から最後まで投げた東大の2番手、小宗創投手(4年)からわずか2安打。今年も東大合格者数28人を誇る私立武蔵高出身の変則左腕にプロ予備軍が翻弄され、小宮山監督も「あのタイプの投手の練習はできない。だからといって打てない球ではない」とぶ然。
しかも9回には1死二塁とされ、一打サヨナラの大ピンチを迎えた。東大に敗れれば、2010年秋に2−4で斎藤佑樹投手(現日本ハム)が敗戦投手となって以来の惨事。なんとかしのいだものの、東大戦の引き分けは3−3に終わった11年春以来10年ぶりだ。東大相手に無得点も、05年秋に0−1で完封負け以来16年ぶりの屈辱である。
実は前日10日の1回戦でも東大に終盤の追い上げを許し、6−5で薄氷の逃げ切り勝ちだった。連日の苦戦に、小宮山監督は「特訓ですね。幸いにして1週空くので」と予告した。 (塚沢健太郎)