◆オープン戦 オリックス0―2ロッテ(3日・京セラドーム大阪)
あるぞ「リリーフ、俺」―。オリックス投手コーチ兼任の能見が2番手でオープン戦初登板を果たした。5回は内野ゴロ3つ。6回は3番・菅野、4番・山口、6番・安田の中軸からいずれも変化球で空振り三振。最速142キロの直球と巧みに投げ分け、2イニングを1安打無失点に抑えた。
キャンプから実戦3登板で計6回2安打無失点。縦じまを脱ぎ、プロ17年目を迎えた新天地で文句なしのアピールを続けている。この日は3712人の観客が見守った、本拠地初お披露目ともなり「気持ちが高ぶり、力みもあった。投げミスもあり、そこは反省点。課題はどんどん出てくると思うので準備していきたい」と冷静に引き締めた。
宮崎キャンプでは「先発するつもりで投げ込む」の言葉通り、初日から連日のようにブルペン入りした。中嶋監督がオフに“奥の手”として示唆した先発起用への備えもあるが、過去3年は救援起用が主だった阪神時代も同様の調整。あくまで“能見流”としてマイペースに肩をつくってきた。
指揮官は「相手というか、パ・リーグ自体を見ながら投げているような。打者を見られる投球ができている」と改めて称賛。起用法の明言は避けたが、見えてきた部分はある。この日の登板前後はコーチとしてブルペン待機。ベンチからの電話で選手に登板機会を伝える一方「リリーフ、俺」と自らマウンドに向かう“形”が整いつつある。「他の選手がいい方向へ行くよう手助けしながら、皆で成長できれば」。フル回転の41歳が新風を吹き込む。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc94f3cdd35a829840b699b59cf069226171714
3/4(木) 6:00配信