新海誠監督が手がけたアニメ映画『天気の子』が、2021年1月3日夜9時からテレビ朝日系で放送。大ヒット作品の地上波初放送を楽しみにしている方も多いことだろう。そこで今回は、新海誠作品のキャスティングに関するアンケート調査を実施。これまでの新海誠作品の中で「一番ハマり役だと思うキャスト名」を10代から40代の男女300名を対象にリサーチした。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■【アンケート結果】新海誠作品「ハマっていたキャスト」トップ10はコチラ■
■誰もが知る演技派女優
まず第3位(5.7%)にランクインしたのは、女優の長澤まさみ(33)。映画『君の名は。』で、主人公・立花瀧と同じレストランでバイトしていた女子大生・奥寺ミキの声を担当している。
男子高校生の瀧にとって奥寺先輩は年上で美人のお姉さんであり、物語序盤は瀧がほのかな恋心を抱いていた憧れの存在。オシャレで大人っぽい色気のある奥寺先輩は声も艷やかで、まさにハマり役だった。
あまりに自然な演技だったので、スタッフロールが流れるまで長澤まさみが声を担当していると気づかなかった人も多いのではないだろうか。
演技派女優として知られる長澤は声優としての評価も高く、スタジオジブリ作品の『コクリコ坂から』(2011年公開)で主役に初挑戦。ほかにも『妖怪ウォッチ』や『ドラえもん』の劇場版に出ているほか、『デトロイト・メタル・シティ』のOVAやゲーム『二ノ国』でもヒロインの声を担当している。
■新海誠作品のヒロイン役で飛躍!
第2位(11.3%)に選ばれたのは、女優の上白石萌音(22)。映画『君の名は。』で立花瀧と並ぶもう1人の主人公・宮水三葉の声を務め、同じ三葉役で『天気の子』にも出ている。
山奥にある実家の神社で、巫女を務めている女子高生の三葉。都会の生活に憧れを持つ普通の女の子だが、もうひとりの主人公・立花瀧と体が入れ替わってしまうのが本作の面白いところ。
もちろん中身が瀧に入れ替わったときの三葉の声は上白石が担当。これについて上白石は「声のお仕事だけでもハードルが高くて怖かったのに、そこに入れ替わりというもう1個のハードルができて……」と、当初は難しい役柄に不安を抱いていたことを完成披露試写会で明かしている。
そんな三葉はときどき出る方言がカワイイ、純朴な女の子。あまり飾らない等身大の女子高生の三葉を、上白石が自然体の演技で好演しており、それが今回人気を集めた理由なのかもしれない。
ちなみに上白石萌音は『君の名は。』より前に、細田守監督のアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』(2012年公開)でも声優を務めている。
■演技力に定評のあるイケメン俳優が1位!
第1位(22.3%)に輝いたのは俳優の神木隆之介(27)。映画『君の名は。』の主人公・立花瀧役を務めた人物だ。
神木が演じた瀧は、東京に暮らす男子高校生。美術や建築に興味を持ち、放課後はオシャレなイタリアンレストランでアルバイトをしている。今風の都会の高校生と思いきや、驚くほどの行動力を見せる場面も。
まじめな部分とコミカルな部分を兼ね備えた瀧役を、神木は見事に演じきった。そして三葉と同様に、男女の中身が入れ替わった演技が要求される難しい役柄でもあるが、神木は難なくこなした様子。公開当時の完成披露試写会で三葉役の上白石萌音は「男女の垣根を越えて、演じられるのが神木さんなんだと感動しました」と、神木の演技を絶賛していた。
そんな瀧役を演じた神木は子役時代から演技力に定評があり、声優としての経験も豊富。スタジオジブリの宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』(2001年公開)や『ハウルの動く城』(2004年公開)、細田守監督作品の『サマーウォーズ』(2009年公開)を始め、大ヒットアニメ映画の声優を数多く担当している。
以上のように1位から3位までを『君の名は。』のキャストが占める結果となったが、トップ10まで見てみると本職の声優やベテラン女優、さらには新海誠監督自身までもがランクインする大混戦に。ちなみに3日にテレビ地上波初放送となる『天気の子』からは、『君の名は。』と同じ役のキャストを除くと、高井の声を務めた声優の梶裕貴が最上位となる5位に選ばれている。
あなたが一番印象に残っている新海誠監督作品の“声”はトップ10に入っていただろうか。
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