流行性角結膜炎(はやり目)で戦列を離れた八村塁(22)を欠いているNBAウィザーズが23日、敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)で76ersとの開幕戦に臨み、第3Q終了時点で10点をリードしていたものの、第4Qで24―40と後手に回って107―113(前半59―58)で敗れた。
ウィザーズは開幕カードでは3連敗で、フィラデルフィアでは通算8連敗。ロケッツから移籍してきたガードのラッセル・ウエストブルック(32)は36分の出場で21得点、11リバウンド、15アシストをマークし、新天地初戦でいきなりトリプルダブルを達成したが勝利にはつながらなかった。ウエストブルックが3部門に2ケタの数字を残したのは通算147回目(歴代2位)。オスカー・ロバートソン(元ロイヤルズ、バックス)が保持している最多記録(181回)まであと34回となった。
昨季リーグ2位の30・5得点を挙げたブラドリー・ビール(27)は3本の3点シュートなどで開幕戦としては自己最多の31得点。しかしウエストブルックとビールは2人ともターンオーバーを6回ずつ喫しており、ミスの多さも目立つ開幕戦となった。
ウエストブルックとビール以外の先発陣では、センターのトーマス・ブライアント(23)が10得点、5リバウンド、ドラフト全体9番目に指名されたイスラエル出身のデニ・アブディヤ(19)は28分の出場で7得点、4リバウンド、イサック・ボンガ(21)は17分で5得点だった。ベンチから出たダビス・バターンズ(28)は4本の3点シュートなどで14得点。東地区優勝候補の一角、76ersに食い下がったものの、第4Qでは試合をコントロールできなかった。
76ersはセンターのジョエル・エンビード(26)がチーム最多の29得点と14リバウンドを記録。208センチのポイントガード、ベン・シモンズ(24)は16得点、9リバウンド、7アシストを稼ぎ、接戦となった第4Q終盤でも貴重なシュートを沈めて勝利に貢献した。
2020年12月24日 11:46バスケット
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