――近頃の芸能界の薬物事件をどう見るのか。
「長く薬物を使用している人が増えていますね。見た目では分かりにくくなっているのも一因です。覚醒剤は激ヤセしたり、気分のムラが激しくなったり、注射痕など中毒者と分かりやすかった。ですが、最近話題になっているコカインやLSDは効き目が強いものの、禁断症状が出るというわけでもないし、ある程度コントロールできる。セレブドラッグというくらい高価なのでさほど広がりを見せないけれど一定数常習者がいます」
――著書には壮絶な取締現場の経験が記されている。
「扱うのは人間の心だから、根本は変わらない。ただ、今はインターネットの時代だから、捜査の方法も証拠集めの方法も変わってきましたね」
「入手先を明かさなかったのは愛好家グループの存在を示唆」
――今月1日に伊勢谷友介被告の大麻所持逮捕の初公判があった。
「公判で入手先を明かさなかったのは、相手に“恩を売った”と同時に、愛好家のグループがいることを示唆している。格好つけた言い方も要は入手ルートを守っただけ。むしろ再犯者にありがちなタイプで改心する気はないでしょう。大麻はある程度コントロールできるので、常習化が進まない限り周囲に気づかれにくい。伊勢谷被告の場合はさらに“大通りに面したマンションの最上階、角部屋”に住んでいたことも近隣住民に怪しまれなかった理由だと思います。ここ2年ほどで大麻は葉だけでなく“大麻エキス”の押収も増えています。私も部下に『これは大麻の1.5倍の効き目があるんです』と言われて驚いた。違法薬物の態様もどんどん変わる。取り締まる側も情報を常に更新しなければなりません」
――なぜ大麻が薬物の入り口になりやすいのか。
「大麻は“回し飲み”をするから広がりやすい。たばこと同じで先輩や仲間にすすめられて、最初はおいしいのかどうか分からないけれど、繰り返すうちに自分から好むようになる。『1回試したら最後』というのは、たった1回で体に禁断症状が出る、というより“断れない環境に身を置いてしまう”という意味合いが強いんです。そうやって最初はコントロールできていたつもりが、いつの間にか理性で止められなくなる。自分の薬代がかさむと、新しい仲間を引きずり込んで、売りつけるようになるという構図も生まれます」
酒井法子さんは元夫の不祥事で罪を蒸し返される
――1日に初公判を終えた伊勢谷友介被告(44)には、大麻以外にDV疑惑も報じられた。
「大麻を吸うと高揚感と幸福感が得られる半面、クスリの効力が切れたとき、イライラしだして攻撃的になる。記憶が鮮明になり、過去に言われたことに対して急に腹が立ったりするんです。例えば恋人からクスリをやめるよう忠告され、その場で納得して終わったのに、後になって蒸し返し、相手に無性に腹が立ち、傷つけることもある。DVが事実ならば、大麻との因果関係も考えられます」
――計20.3グラムで約40回分、たばこの巻き紙約500枚も見つかるなど押収量も多かった。
「量が多いのは(1)安心のためのストック、(2)売るため、の2種に分かれます。小袋に入れたものもいくつも持っているとなると販売目的の可能性が強い。大袋でまとめてリビングとなると自宅使用のためのストックの可能性も高くなります。初公判で入手先を明かさなかったことからも、グループで大麻を使用していると思われます」
――酒井法子さんのように夫婦で逮捕されたケースもある。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14847144a38a10b1c7602764c697dedec1f1024
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