アメリカンフットボールの東西大学王座決定戦「第75回毎日甲子園ボウル」が13日に開催される(兵庫・阪神甲子園球場)。対戦カードは関学大−日大の伝統の一戦に決まった。大会では例年、本塁からバックスクリーン方向に縦にフィールドを設置し、内野部分は芝で覆われる。だが、今年は新型コロナウイルスの影響で芝の準備が間に合わず、89年以来2度目となる内野部分を土のまま使用することになった。
元々、甲子園ボウルは第1回から外野の芝生部分に横方向にフィールドを設置していた。だが、観戦のしにくさから甲子園球場のマウンドの改修に合わせ、89年に限り縦方向に設置した。この年の甲子園ボウルも関学大−日大戦だった。14−45で関学大が敗れたが、土のフィールドを使用したという意味で記憶に残る大会になった。
その後、再び横方向に戻ったが、10年から内野部分に芝が貼られ、縦方向に設置して現在に至っている。
今大会は当初、外野部分を横方向に使用する案もあったが、観客の「密」を避けるため断念。縦方向にフィールドを作り、芝を貼らないで使用することになった。出場する両チームからも合意を得ており、1日に甲子園球場で行われた記者会見では、日大の橋詰功監督(57)が、シューズを複数種類持参し土の感触を確かめた。関学大の大村和輝監督(49)も「靴の選択を間違えたらどえらいことになる」と語った。
31年ぶりに約半分が土のフィールドという異例の大会で、ライバルチーム同士の対戦は、再び歴史に残る大会になる。
日刊スポーツ2020年12月3日19時18分
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