11/24(火) 12:04配信
スポーツ報知
茂木健一郎氏
脳科学者の茂木健一郎氏(58)が24日、自身のブログを更新。11月場所を休場した白鵬(35)=宮城野=と鶴竜(35)=陸奥=の両横綱に「注意」の処分を下した横綱審議委員会(横審)に対して私見を述べた。
この日、「横綱審議委員会の今回の『注意』はどうなのかな、と思う」と書き始めた茂木氏。
まず、「横綱審議委員会の先生方のご苦労はわかる。好角家で、社会的な地位もある立派な方々。その方々が、大所高所から、相撲のあり方についていろいろ言う役回りということはわかる」と理解を示した
その上で「それにしても、いろいろ今の時代まずいなあ、と感じることはある。いちばんまずいと思うのは、横審の出すメッセージが精神論、印象論に偏っていることである。白鵬、鶴竜がサボっているから『注意』ということなのかもしれないけど、ほんとうにサボっているのかどうかはわからない。そもそも、どのような怪我なのか、医療的なデータを参照しないで、どうして判断が下せるのだろうか」と疑問を呈した上で「さらにまずいのが、外国出身の力士に対する差別、偏見ととられかねないことで、今回の白鵬、鶴竜の両横綱に対する『注意』を、稀勢の里に対する温情と比較するとその感を強くする。たとえ、横審としてはそんなことはないという認識だとしても、結果として外国人差別に見える。これは、今はコロナで一段落しているとはいえ、外国の方々からも熱い支持を受けている大相撲としては、かなりまずいのではないかと思う」と指摘。
さらに「そもそも横審の先生方は自分たちは相撲をとったことがないわけで、大相撲の力士がいかにぎりぎりのところでがんばっているか、そのリスペクトがあってこその横審でなければならないと思う。リスペクトがなく、『注意』とか言っていると、単なるエラソーなおっさんたちに見えてしまう。それで横審がいいとは、ぼくは思えない」とつづった上で「医学的なエビデンスに基づき、外国人差別に見えないように、慎重にも慎重なメッセージを出していただきたい。外国の方、女性の方を含め、横審の構成も時代に合わせてもっと多様にしなくてはいけないのではないか。正直、今回の横綱審議委員会の『注意』には『物言い』である」と続けていた。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/0cd7f15b4f4bf86b14f70ed86101cbc5b6115c1c