「実質タダ」の気分にさせるジャニーズの華麗なる課金システム(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc973a0b63df17ee09f4cc6054dbe9c5b6469818
https://friday.kodansha.co.jp/article/143251
11/3(火) 13:01配信
全世界がコロナ禍で喘ぐ中、“日本経済の救世主”と叫ばれているのは『鬼滅の刃』だが、ジャニヲタである筆者は今現在、かつてないほどの勢いでジャニーズに課金している。
この春、新型コロナウィルスが感染拡大する中で、1番に「不要不急のコンテンツ」として槍玉に挙げられたエンタメ産業が、ここへ来て日本が明るさを取り戻す大きなきっかけになっている。最近は、「『鬼滅〜』はなぜヒットしたか」という分析記事なども散見されるが、娯楽やカルチャーの中にこそ、文明的に成熟した現代人の生命維持に必要な何か……ベタにいうと“生きる希望”が詰まっているのだと思う。
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主演の『浅田家』も、それぞれに商売として成立するであろう興行成績を残しており、内容的にも各出演者が俳優として飛躍できるような作品になっている。
この「自担(ジャニーズ用語で“推し”のこと)が飛躍する瞬間を目撃すること」こそ、ジャニーズ投資家(ヲタ)にとっての最大幸福。コロナ禍で自らに緊縮財政を課していた筆者が、その禁を最初に解いたのが、6月の「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」だった。1日の公演で平均3グループが順番に自分たちのステージを展開し、それが6日間。1日目がV6、キンプリ、嵐で、最終日がKinKi Kids(以下:キンキ)、SixTONES、Snow Manという布陣だった。
どこかのグループのファンクラブに入ってさえいれば、1公演2500円、全くの一般人でも3000円で鑑賞できる仕組み。筆者は、ここで6公演、計1万5000円を払ったのだが、1週間のアーカイヴもあり、「♪お値段以上ニ○リ〜」という音楽が頭の中を駆け巡るほどの満足が得られた(ネット用語では、超優良コスパのことを「実質タダ」と呼ぶ)。
とくに嵐やキンキやV6といったベテラン勢の「絶対に長い年月を共にした彼らにしか出せないムード」が、本当にしみじみと味わい深く、若手からベテランまでがそれぞれに生き生きと音楽を愛する、「ザ・ユートピアな世界」が広がっていたのである。オッサン相手の媒体が「退所者が続いてジャニーズ帝国崩壊の危機」など騒ぎ立てる中、ヲタの心はスーパー平穏だった。大丈夫、ジャニーズについていけば、そこに楽園はあるのだと。
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初年度年会費2500円のジャニーズJr.情報局に入ってしまえば、各公演は1回1500円。映画の前売りと同じ金額である。複数日公演があるグループもあれば、1日だけのグループもあるが、1公演あたり1時間半程度が1日3公演なので、時間をやりくりすれば、どれかは観られる。気に入った公演は、「もう1回観よ」と軽い気持ちでチケットを買うのだが、必ず、初回で観たステージよりは、後から観たステージのほうが熱量を感じさせてくれたのだ。
1公演1500円だと10公演観ても1万5000円。ミュージカルや韓流のライヴなら1回で飛んでいく金額である。それで、配信とはいえ、10回のステージを観られるのだから、どう考えても、「♪お値段以上ニ○リ〜」ではないか。
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結論:ジャニーズのコンテンツを心ゆくまで楽しむためには、課金をケチってはいけない。嵐のライヴも、ファンクラブ会員は1万円近い出費となり、「通常のコンサートと変わらないじゃん!」と嘆くコメントも散見されたが、あの松本潤が、今までファンをガッカリさせたことがあっただろうか? 代々木体育館が会場のV6も、「セットにこんなにお金かけて大丈夫ですか?」「そんなに走っちゃって、そんなに踊っちゃって大丈夫ですか?」とこちらが心配になったほどなのだから、言わんや嵐をや。
ここまで大勢の人を惹きつけてきた嵐のこと、ファンの生命維持に必要な何か……しかもこれから何年も胸に抱き続けるであろう“生きる希望”を、確実に、誠実に、届けてくれるに違いない。
取材・文:喜久坂京
ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。
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