9月中旬の名古屋遠征中に「4人まで」というチーム規則を破る8人で会食し、新型コロナウイルス感染拡大を招いた阪神・福留孝介外野手(43)ら6選手が5日、
隔離期間を終えて鳴尾浜球場で自主練習を開始。最年長の福留が軽率な行動を謝罪した。
「まず、1番しっかりしなければいけない立場の僕。1番の年長者でチームのルールを破ってしまった。そこに対して本当に申し訳ない。
チームが一生懸命やっている中、全員が(感染対策に)気を付けている中で、そういうことを行ってしまったというのは深く反省しないといけない。周りの方に多大な迷惑をかけたというのはあります」
痛恨事が発生したのは、ナゴヤドームでのデーゲームの中日戦が行われた9月19日だった。
チームでは名古屋、広島の遠征時に限り、指定日を設けて関係者、家族との外食を許可。「個室」「同ポジション禁止」「最大4人」「2時間程度」と細かくルールを設定していた。
ただ、福留らは名古屋市内の飲食店を貸し切りにし、7選手とスタッフ1人の計8人で会食した。このうち、岩貞、陽川、糸原、スタッフの4人が東京遠征中の9月25日に行われたPCR検査で陽性判定。
福留、江越、小林、木浪は管轄の保健所から濃厚接触者には指定されなかったが、球団独自で同様の扱いとし、今月4日に帰阪するまで都内のホテルで隔離されていた。
同日に別の場所で会食した馬場、浜地も陽性判定を受け、岩崎、小川が濃厚接触者に指定された。計11選手が隔離されていた中で、
陽性ではなかった福留ら6人がこの日の午前に改めて核酸増幅法検査。全員陰性だったことで午後から順次、自主練習を開始した。
ホテルの一室に隔離されていた間は「自分のできることを。少しでも動ける状態にすぐに持っていけるようにという気持ちだけは持ちながらやっていた」と福留。
「僕らは1日でも早く体の状態を整えて、プレーして、迷惑をかけた分はグラウンドで返せるようにやっていく」と神妙に話した。球界最年長でもある43歳の面倒見の良さが裏目に出た大失態。
今後の調整も球団の指示に従うことになるが、1日でも早く汚名返上の舞台に立てるべく、必死で状態を上げるしかない。
また、阪神球団はこの日、2つの会食に参加したメンバーについて「球団の規則にのっとり、厳正に対処していきます」と発表。何らかのペナルティーを課す方針を明かした。
10/5(月) 19:00配信 ディリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9e05e86302f568dd1a6698961c5390cfa59903c
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