シュトゥットガルトの日本代表MF遠藤航への絶賛が止まらない。地元メディア『ZVW』が同選手の特集記事を組み、そのパフォーマンスを高く評価した。
昨夏にシント=トロイデンから当時ブンデスリーガ2部のシュトゥットガルトに渡った遠藤。前監督の下ではなかなか起用されない時期が続くも、昨シーズンの第14節カールスルーエ戦以降は、累積警告による出場停止となった1試合を除いてすべての公式戦にフル出場。現指揮官ペレグリーノ・マタラッツォの下ではもはや不可欠な存在となり、シュトゥットガルトが1部に昇格してからの公式戦3試合も常にピッチに立っている。
地元紙『シュトゥットガルター・ツァイトゥング』では以前、「シュトゥットガルトの心臓」とも形容された遠藤だが、マタラッツォ監督も今年の春には「最も重要な選手」と手放しで称賛。さらに4-1でチームが勝利を収めた先月26日の第2節マインツ戦後、放送局『SWR』のスポーツ番組に登場した同監督は背番号3を“スペースの封じ役”と称している。『ZVW』曰く、その表現は「日本人選手が穴を埋め、相手の対応に取り組まない場所はピッチ上にほとんどない」上、「ピッチのあらゆる場所に出現する」ことを意味するという。
また同メディアの記者は以下のように賛辞を続けた。
「エンドウはピッチ上では声を上げるリーダーのようには振舞わないが、それでもおそらくシュワーベン(シュトゥットガルトが所在する地方)のチームで最も重要な役割を担っていると言える。守備と攻撃をつなげるリンクとしてだ。シュトゥットガルトのゲームバランスにおいて、彼より重要な選手はいないに等しければ、チームには彼以上にキープレーヤーの肩書きにふさわしい選手も見当たらない」
さらに記事では、遠藤のポリバレント性にも注目。セントラルMFや3バックの中央をこなせる「日本代表は中央なら何処でもプレーできる」と指摘すると、「いつも通りの光景だ。彼はタックルし、ボールを奪い、空中戦も制する」とも言及。また、シラス・ワマンギトゥカやダニエル・ディダヴィ、ササ・カラジッチら得点者が脚光を浴びる中、遠藤の攻撃における貢献も忘れてはいけないと強調した。
「多くの場合、ラストパスではなくその1つや2つ前のパス、つまりゴールの起点になるプレーが攻撃の成功に結び付くものである。これにおいてマインツ戦でのシュトゥットガルトの2-1のゴールは例として完璧だ。ササ・カラジッチがペナルティーエリア内でダニエル・ディダヴィにただ押し込むだけの横パスを出していた。しかし、ボックス20メートル前の位置でカラジッチにパーフェクトなスルーパスを通したのは誰だったのだろうか?その通り、ワタル・エンドウだったのだ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4581f0092fd417492bcdc8864d002b2e0e7c0ea3