コロナ禍でも放送した「24時間テレビ」 日テレ内部ではどう評価されているのか | デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/08260602/?all=1
8/26(水) 6:02
■放送前は批判の声も
スポーツ報知(電子版)は8月24日、「『24時間テレビ』視聴率は15・5%…瞬間最高は高橋尚子さんらのゴール直前27・6%」と報じた(註:全角数字を半角数字にするなど、デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)。
***
日本テレビの「24時間テレビ」は今年、8月22日から23日にかけて放送された。視聴率はビデオリサーチが調査を行ったもので、関東地区の数字になる。
世帯平均視聴率が15・5%で、これは番組歴代19位。個人視聴率は8・8%で、こちらは歴代12位タイだったという。
瞬間最高視聴率は、新企画の「募金ラン」、高橋尚子(48)率いる「チームQ」がゴールする直前だった。世帯27・6%、個人18・1%という数字を記録した。日本テレビの関係者が安堵して言う。
「視聴率は翌日の午前9時に出るのですが、24日は幹部も担当部局に来て、固唾を呑んで待ち構えていたそうです。数字が出た瞬間、大きな拍手が沸き起こったと聞いています。例年に比べると決して良い数字ではありませんが、何と言っても新型コロナの影響で無観客、マラソンもできませんでした。そんな逆風下で、よくこれほどの数字を取れたというのが偽らざる実感です」
ちなみに日本テレビでは高視聴率番組を表彰するのだが、規準は世帯平均が15%、個人平均が8・5%なので、規準をクリアしたことになるという。
■ドラマも視聴率を下支え
(略)
決して充実した番組ではなかったにもかかわらず、視聴率は底堅かった。その最高殊勲は瞬間最高視聴率を叩き出した「募金ラン」だが、加えてドラマの『誰も知らない志村けん―残してくれたメッセージ―』の健闘も光ったという。
「このドラマ枠、実を言うと最近は苦戦が続いていました。歴代3位タイと高評価だったのは、2017年に亀梨和也さん(34)が主演を務めた『時代をつくった男 阿久悠物語』で、世帯25・6%でした。ところが翌18年の『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』は中島健人さん(26)主演で世帯16・2%、19年の『絆のペダル』も相葉雅紀さん(37)主演で世帯18・6%と伸び悩んでいました」(同)
■募金ランはキャスティングの勝利
ところが今回の「志村けん」は世帯で22・6%、個人13・7%と、世帯の数字は「阿久悠」に肉薄するほど伸びた。
「『24時間テレビ』のオープニングであるPART1の視聴率は17・7%で、例年より低い出だしでした。パーソナリティーの寄せ集め感や無観客、そしてマラソンのない厳しさが画面からも伝わってきていたので、頑張ったほうだと思います。ところが、午後9時からドラマ『誰も知らない志村けん』が始まると、視聴率が上向いたのです。『天才!志村どうぶつ園』のアーカイブ映像を使うなど、ドラマというよりはノンフィクションという内容でしたが、かえってそれが新鮮でよかったのかもしれません。また、志村さんの役はそっくりさんを起用しましたが、決して正面から撮影せず、後ろ姿と口元だけしか映さないなど、細かな配慮を見せた撮影方法も、高視聴率に寄与したと思います」(同)
そして番組は、マラソンの問題も乗り越えた。コロナ禍で中止となったが、それを逆手に取ったのだ。大スポンサーである日産自動車の追浜試走コースを使い、最高殊勲とされる“募金ラン”を行った。
「国民に人気の高い高橋尚子さんを筆頭に、野口みずき(42)、吉田沙保里(37)の両氏を加えて3人の金メダリストを並べました。そして土屋太鳳さん(25)をブッキングできた時点で勝負があったのかもしれません」(同)
(略)
※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/08260602/?all=1
8/26(水) 6:02
■放送前は批判の声も
スポーツ報知(電子版)は8月24日、「『24時間テレビ』視聴率は15・5%…瞬間最高は高橋尚子さんらのゴール直前27・6%」と報じた(註:全角数字を半角数字にするなど、デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)。
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日本テレビの「24時間テレビ」は今年、8月22日から23日にかけて放送された。視聴率はビデオリサーチが調査を行ったもので、関東地区の数字になる。
世帯平均視聴率が15・5%で、これは番組歴代19位。個人視聴率は8・8%で、こちらは歴代12位タイだったという。
瞬間最高視聴率は、新企画の「募金ラン」、高橋尚子(48)率いる「チームQ」がゴールする直前だった。世帯27・6%、個人18・1%という数字を記録した。日本テレビの関係者が安堵して言う。
「視聴率は翌日の午前9時に出るのですが、24日は幹部も担当部局に来て、固唾を呑んで待ち構えていたそうです。数字が出た瞬間、大きな拍手が沸き起こったと聞いています。例年に比べると決して良い数字ではありませんが、何と言っても新型コロナの影響で無観客、マラソンもできませんでした。そんな逆風下で、よくこれほどの数字を取れたというのが偽らざる実感です」
ちなみに日本テレビでは高視聴率番組を表彰するのだが、規準は世帯平均が15%、個人平均が8・5%なので、規準をクリアしたことになるという。
■ドラマも視聴率を下支え
(略)
決して充実した番組ではなかったにもかかわらず、視聴率は底堅かった。その最高殊勲は瞬間最高視聴率を叩き出した「募金ラン」だが、加えてドラマの『誰も知らない志村けん―残してくれたメッセージ―』の健闘も光ったという。
「このドラマ枠、実を言うと最近は苦戦が続いていました。歴代3位タイと高評価だったのは、2017年に亀梨和也さん(34)が主演を務めた『時代をつくった男 阿久悠物語』で、世帯25・6%でした。ところが翌18年の『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』は中島健人さん(26)主演で世帯16・2%、19年の『絆のペダル』も相葉雅紀さん(37)主演で世帯18・6%と伸び悩んでいました」(同)
■募金ランはキャスティングの勝利
ところが今回の「志村けん」は世帯で22・6%、個人13・7%と、世帯の数字は「阿久悠」に肉薄するほど伸びた。
「『24時間テレビ』のオープニングであるPART1の視聴率は17・7%で、例年より低い出だしでした。パーソナリティーの寄せ集め感や無観客、そしてマラソンのない厳しさが画面からも伝わってきていたので、頑張ったほうだと思います。ところが、午後9時からドラマ『誰も知らない志村けん』が始まると、視聴率が上向いたのです。『天才!志村どうぶつ園』のアーカイブ映像を使うなど、ドラマというよりはノンフィクションという内容でしたが、かえってそれが新鮮でよかったのかもしれません。また、志村さんの役はそっくりさんを起用しましたが、決して正面から撮影せず、後ろ姿と口元だけしか映さないなど、細かな配慮を見せた撮影方法も、高視聴率に寄与したと思います」(同)
そして番組は、マラソンの問題も乗り越えた。コロナ禍で中止となったが、それを逆手に取ったのだ。大スポンサーである日産自動車の追浜試走コースを使い、最高殊勲とされる“募金ラン”を行った。
「国民に人気の高い高橋尚子さんを筆頭に、野口みずき(42)、吉田沙保里(37)の両氏を加えて3人の金メダリストを並べました。そして土屋太鳳さん(25)をブッキングできた時点で勝負があったのかもしれません」(同)
(略)
※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。