「せやろがいおじさん」というユーチューバーが、注目を集めている。沖縄のお笑い芸人で、検察庁法改正案に抗議する大規模ツイッターデモのきっかけをつくった1人だ。沖縄の美しい海をバックに、赤い鉢巻き、赤いふんどし姿、コテコテの関西弁で「お〜い」と時事問題を叫ぶ動画が、問題の核心をとらえた解説や鋭いツッコミ、分かりやすく楽しい例え話などで共感を広げている。せやろがい!
◇ ◇ ◇
おじさんといっても、素顔は32歳の榎森耕助さん。ユーチューブの「ワラしがみ」というチャンネルで1本あたり数分間の動画を公開している。前検事長の定年延長を取り上げた動画では検察の仕事から解説し、閣議決定を「横暴やと思う」と主張。「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを最初につぶやいた女性会社員も、せやろがいおじさんの動画がきっかけだったという。検察庁法改正案の動画では、問題点を整理・解説し「抗議しとこ〜」と叫び、これも分かりやすいと評判になり拡散した。ツイッターデモにも大きな影響を与えたことになる。こんな状況は予想したのだろうか?
せやろがいおじさん(以下、せやろがい) 全くしてなかったです。検事長の定年延長を閣議決定って、すごくイメージしづらいし、自分の生活にどう関わるか分からないから、伸びないだろうなあと、上げた動画なんです。それが問題意識を喚起できて、つぶやいてもらい…非常におもしろい現象が起きたなと、どこか俯瞰(ふかん)で見てました。
難しいニュースやデリケートな問題でも正面から向き合い、柔らかくかみくだき、ユーモアやウイットあふれる表現で包んで問題提起するスタイルが支持や共感を集めている。チャンネル登録者数は29万超、ツイッターのフォロワーも約29万と伸びている。テーマはどう選んでいるのか?
せやろがい 世の中で関心が高いもの、世の中では関心ないけど、これはちょっと大事だなあって感じたものの中で、こういうおもしろい言い回しができるなと思い浮かんだものを選んでいるんです。
5月22日公開の動画「Twitterデモを一過性のムーブメントで終わらすな! 定着させる方法は?」の最後では、あのハッシュタグが大きなうねりになった理由を「言葉がとがりすぎてなかったこと」などと分析した。
せやろがい 今までは「安倍やめろ」みたいな言葉でやられていたんですが、その言葉で声を上げた方々の気持ちももちろん理解できるし、熱を否定する気は全くないんですけど、その言葉に乗っかる勇気は必要なんです。プラス政治のことを話す勇気も必要です。2個ハードルが設けられている状況だったと思います。それに比べて、あのハッシュタグなら乗っかれると広がった面はあるんじゃないかと思います。今、みなさん忙しいし、自分の生活でいっぱいいっぱいだと思うので、勉強しろとか、これを知るべきみたいな同調圧力ではなかなか政治に参加しないと思うんです。だから僕はエンタメをかぶっていることがすごい大事と思っていて、見たら笑えるし、なんかこういうことが起こってるんだという大枠くらいは分かるみたいな。僕も動画をつくる時、そこらは気にしています。
22日の動画では、芸能人の政治的発言について言及したり、選挙での投票を訴えたりした。
せやろがい 芸能人の方が言うことによっていろんな方が関心持つし、芸能人の方たたいていたら誰も言おうと思わへんし、関心を持った人が語りやすいような風潮もつくっていく必要があるし、語った人は最終的に投票行こうよっていう、そんな気持ちであの動画は作りました。それと検察庁法のムーブメントは、一般の方が起こして一般の方の参加で大きな声になった。特別な人だけのものじゃないっていうのも言いたかったです。
奈良から教員を目指して沖縄の大学に進学した。それがなぜ?
せやろがい 大学の先輩がお笑い芸人をやっていて、大学の間だけサークル感覚でやって卒業したら教員になろうと思っていたんですけど、教育実習で教員やめよってなって、芸人の道に。仕事は楽しかったんですけど、4畳一間で、今月の家賃も払えヘん。いろんなバイトもしました。沖縄では実績を残していたんですけど、認知広めてご飯食べていけるような環境をつくりたいなと、ユーチューブを始めました。
なぜ赤いふんどし姿に?
以下ソース先で
2020年5月29日8時0分
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005280000825.html
ワラしがみ
https://www.youtube.com/channel/UCe6tWL2GoemBsKFLyn5ZpgA
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おじさんといっても、素顔は32歳の榎森耕助さん。ユーチューブの「ワラしがみ」というチャンネルで1本あたり数分間の動画を公開している。前検事長の定年延長を取り上げた動画では検察の仕事から解説し、閣議決定を「横暴やと思う」と主張。「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを最初につぶやいた女性会社員も、せやろがいおじさんの動画がきっかけだったという。検察庁法改正案の動画では、問題点を整理・解説し「抗議しとこ〜」と叫び、これも分かりやすいと評判になり拡散した。ツイッターデモにも大きな影響を与えたことになる。こんな状況は予想したのだろうか?
せやろがいおじさん(以下、せやろがい) 全くしてなかったです。検事長の定年延長を閣議決定って、すごくイメージしづらいし、自分の生活にどう関わるか分からないから、伸びないだろうなあと、上げた動画なんです。それが問題意識を喚起できて、つぶやいてもらい…非常におもしろい現象が起きたなと、どこか俯瞰(ふかん)で見てました。
難しいニュースやデリケートな問題でも正面から向き合い、柔らかくかみくだき、ユーモアやウイットあふれる表現で包んで問題提起するスタイルが支持や共感を集めている。チャンネル登録者数は29万超、ツイッターのフォロワーも約29万と伸びている。テーマはどう選んでいるのか?
せやろがい 世の中で関心が高いもの、世の中では関心ないけど、これはちょっと大事だなあって感じたものの中で、こういうおもしろい言い回しができるなと思い浮かんだものを選んでいるんです。
5月22日公開の動画「Twitterデモを一過性のムーブメントで終わらすな! 定着させる方法は?」の最後では、あのハッシュタグが大きなうねりになった理由を「言葉がとがりすぎてなかったこと」などと分析した。
せやろがい 今までは「安倍やめろ」みたいな言葉でやられていたんですが、その言葉で声を上げた方々の気持ちももちろん理解できるし、熱を否定する気は全くないんですけど、その言葉に乗っかる勇気は必要なんです。プラス政治のことを話す勇気も必要です。2個ハードルが設けられている状況だったと思います。それに比べて、あのハッシュタグなら乗っかれると広がった面はあるんじゃないかと思います。今、みなさん忙しいし、自分の生活でいっぱいいっぱいだと思うので、勉強しろとか、これを知るべきみたいな同調圧力ではなかなか政治に参加しないと思うんです。だから僕はエンタメをかぶっていることがすごい大事と思っていて、見たら笑えるし、なんかこういうことが起こってるんだという大枠くらいは分かるみたいな。僕も動画をつくる時、そこらは気にしています。
22日の動画では、芸能人の政治的発言について言及したり、選挙での投票を訴えたりした。
せやろがい 芸能人の方が言うことによっていろんな方が関心持つし、芸能人の方たたいていたら誰も言おうと思わへんし、関心を持った人が語りやすいような風潮もつくっていく必要があるし、語った人は最終的に投票行こうよっていう、そんな気持ちであの動画は作りました。それと検察庁法のムーブメントは、一般の方が起こして一般の方の参加で大きな声になった。特別な人だけのものじゃないっていうのも言いたかったです。
奈良から教員を目指して沖縄の大学に進学した。それがなぜ?
せやろがい 大学の先輩がお笑い芸人をやっていて、大学の間だけサークル感覚でやって卒業したら教員になろうと思っていたんですけど、教育実習で教員やめよってなって、芸人の道に。仕事は楽しかったんですけど、4畳一間で、今月の家賃も払えヘん。いろんなバイトもしました。沖縄では実績を残していたんですけど、認知広めてご飯食べていけるような環境をつくりたいなと、ユーチューブを始めました。
なぜ赤いふんどし姿に?
以下ソース先で
2020年5月29日8時0分
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005280000825.html
ワラしがみ
https://www.youtube.com/channel/UCe6tWL2GoemBsKFLyn5ZpgA