現在世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。そのジョコビッチは、キャリアの初期に国籍を変更するオファーがあったことを明かした。テニス関連ニュースサイトTennis Tonicが伝えている。
ジョコビッチは、アメリカ人のジャーナリストであるグラハム・ベンシンガー氏のインタビューを受けた際にこう明かしている。
「僕はジュニアの国際大会で良い結果を残していたから、テニスエージェントが目をつけてくれたんだ。それで国籍をイギリスに変更するオファーを受けたよ。僕らの抱える問題をすべて解決する魅力的なオファーだったけれど、僕らは辞退した」
「個人的には知っている人が誰もいないイングランドに行きたくなかったんだ。友達がいて、自分の生活があって、母国語があって、自分の国があるところに居たかった」
国籍変更のオファーを辞退した理由について、彼の母親もこう説明している。
「(オファーを受ければ)子供たちはおそらく、良い学校に通えて、練習のための良い施設を使えるなど、すべてがより良くなったでしょう。でも誰もハッピーになれなかったと思う、ノバクがセルビアのためにプレーしたように、イギリスやイングランドのためにプレーすることはなかったと思うわ」
ジョコビッチが居たベオグラードは、コソボ紛争の際にNATOが介入し、空爆を受けるなど苦しい時期があった。それでもジョコビッチはあえて空爆の跡地を練習場所に選び、毎日何時間も練習したという。そして12歳の頃に両親が借金をして、単身ドイツへ留学した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a0763c3c8775f717fd4f35f8fdea7958c509d7d