スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズの渡瀬裕司CEO(57)は21日、参戦を目指していたオーストラリアでの
国内大会について、断念する考えを明らかにした。同大会は新型コロナウイルスの影響で3月中旬から中断しているSR公式戦の
代替として7月4日に開幕予定だが、「非常に厳しい状況で、そう(断念と)なる。週明けにも正式発表される」と説明した。
大会は5月初旬に計画が明らかになり、SRのオーストラリア拠点4チームに、オーストラリア地区所属のサンウルブズ、
17年限りでリーグを除外されたウェスタンフォースの計6チームの2回戦総当たり方式が検討されている。だが現在も渡航や
入国制限が厳しく敷かれる中、特に日本人選手の同国入国が最大の障壁となっていた。渡瀬氏や主催するオーストラリア協会が
各関係機関と折衝してきたが、参戦へのリミットに設定していた今週中の解決に至らず、断念の方針が固まった。
SR参戦5シーズン目のサンウルブズは、今シーズン限りでのリーグ除外が決まっている。渡瀬氏は「チームは5月末で
解散することになる。非常に残念」と話し、日本代表の強化に大きく寄与し、多くのファンに支えられたチームの解散を惜しんだ。
一方でチーム運営組織としては今後も継続する予定。新型コロナの影響で来季以降のスーパーラグビーが再編される
可能性があり、「今後(来季以降)も参戦できるように交渉していく」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00000250-spnannex-spo