新型コロナウイルスの感染拡大により20日、夏の甲子園・地方大会中止の中止が正式に決定した。見えない敵の前に集大成の舞台を失い、3年生はもちろん多くの関係者が胸を痛めている。
そんな方々に向けて野球界の著名人から温かいメッセージをもらった。今回は2014年の選抜で主将としてチームを牽引して優勝に貢献した龍谷大平安OB・河合 泰聖さんにコメントをいただいた。
――河合さんは最後の夏の甲子園を経験されていますが、夏の高校野球、最後の夏はやはり今までと比べて重いものはありますか?
河合 泰聖さん(以下、河合さん) 最後というよりは、今までやってきたモノをすべて出せれば結果に繋がると思ってやってきたので、そういう部分では思いが5回チャンスがある中では一番強かったですね。また京都であれば7回勝たないと優勝できないなかで、負けたら終わり。そういう1回負けたら引退のプレッシャーはありました。
今回の甲子園開催を巡っていろいろな意見がありましたし、報道を見聞きしてきました。こういう結果になりましたが、やはり一野球ファンとして、「やってほしかったなな…」というのが正直な気持ちであります。
――かける言葉が非常に難しいと思いますが、今の球児たちへエールをお願いできますか?
河合さん メンタルの持ち方が非常に難しいと思います。良い選手がいても、今回のことで野球が嫌いになるかもしれない。だけれど「野球なんかええや」と投げ出すことは辞めてほしいなと思っています。
本当に苦しいと思います。それでも、こういう状況の中でも、頑張っている姿勢や姿を見ている方々は必ずいます。
たとえば高校野球であまり結果を残せなくても、大学など上のステージで頑張っている選手は1年生からアピールをして、活躍しています。
ただ、もう一度申しますように、今の3年生たちにとっては甲子園が全てだと思っています。そこにかけていたと思います。
だけれども、広い意味で、甲子園がすべてではないと捉えることも大事だと思います。
今の取り組みが今後につながる。だからこそ、野球を好きなままでいて欲しいですね。
5/21(木) 15:09https://news.yahoo.co.jp/articles/8945e466148b8db0a4d8e353bc0534574e62be98
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